───夕暮れどきにバイクで走ると渋滞だった。
「午後6時にね」とお約束した場所に向かっているのだけれど、このペースではかなりまずい。最悪、遅刻の言い訳も視野に入れる必要がありそうだけれど、たかだか3分に無理をして一生を棒に振るくらいなら遅刻した方が潔い。年寄りとは転ぶと後が面倒な生き物なのだ。
───若いつもりで図に乗れば骨折なんて当たり前。
一転びで救命病連24時、八起きどころか二起きも出来ない。昭和の頃、テレビで言ってたフレーズがある。狭い日本、そんなに急いでどこへ行く?。だから、今日もニコニコ安全運転。それがに決まってる。今は走行中だから電話も出来ない。着信あっても出らない。でも万が一、遅刻したら半沢直樹の勢いで土下座でもして謝ろう。
───そこまでしなくても許してくれる筈である。
そう思いながら、キョロキョロとあたりを見渡し気づいてしまう。そっか、そっか。今日は全国的に恵方巻きの日。クリスマスのケンタッキー現象同じ理由で大渋滞。鶏の変わりに恵方巻き。腑に落ちた、車が混み合う筈である。遅刻の言い訳ゲットしました。これで何も怖くない。胸を張って遅刻をしよう。結論から言えば、約束の時刻に間に合ったけれど(笑)。
───子供の頃、節分の夜が憂鬱だった。
だってそうでしょう?、晩ご飯は決まって焼いた鰯である。育ち盛りにゃ、七草がゆの夜くらい夢のない夜である。柊の枝に鰯の頭をプスッと刺して玄関口に飾った記憶が少しある。理由を訊くと、ばあちゃんが鬼が家に入れなくなるからだとか言っていた。
恵方巻き、と言うよりスーパーが海苔巻きをプッシュし始めたのは80年代以降である。恵方巻き文化がうどん県に浸透した背景にはコンビニ戦略とダウンタウン浜田の影響が大きい。ある意味で、僕の知らないクリスマスが定着した歴史の過程を恵方巻きで垣間見ているかのようである。
気づけば、毎年どっかの方角を向いて一気に恵方巻きを食べねばなりません。そんな風潮が引き起こしたのがこの渋滞である。ハロウィン、クリスマス、バレンタインにホワイトデー。日本人はイベント事が好きな民族だなとつくづく思って、今日もサヨリは元気です。
───恵方巻きの次は立春です。
今年の立春は2月4日(土)。つまり、明日。高松の午後6時は薄暗い感じで、随分と日が長くなったようにも感じます。あと10日もすれば、狙った野菜の種まきが始まります。2月の間に竹を切ってストックをためておかないと。竹はいくらあっても困らないので寒いうちにやるつもり。麦もしっかり育ちそうだし、麦わら干し場も作らないとデス。
何が言いたいのかと言うと、夕方に節分に気づいてしまって、急遽、節分の記事を書きました。今日予定していた徳川家康の記事は明日にまわします(汗)。
コメント
今日、ニュースで香川県ではうどんで恵方巻きを作り、人気で予約がいっぱいだと言っていました。へぇ、そうなんだ‥と思いつつも、テレビの鵜呑みはいけない‥。実際はどうですか?。基本的にはやっぱり酢飯なのかな?
実際はですね、うどんの恵方巻きを見た事がありません。ごめんなさい初耳かも?(汗)。スーパーもコンビニも普通の恵方巻きを売っています。年々、恵方巻きが豪華になっているのは確かです。うどん屋さんはノーチェックなので、もしかしたらうどん屋で売っているのかも知れませんね。今年は節分自体を忘れていたので、来年は売っているところを調べてみようと思います(笑)。