シン・ウルトラマンの作戦室が素晴らし過ぎて

パソコンを見つめるキジトラ
金曜日(小説の話)

 金曜日は小説の話。

 ブログでもそうなのだけれど、僕にとって執筆環境は重要である。ブログに要する執筆時間は、長くても2時間以内に完結させる。それをこえるとタイムアウトで、今日もサヨリは元気です(笑)

 毎日が、時間との追いかけっこの始まりです。

 陸上競技に例えるのなら、ブログはスプリンターで、小説はマラソンランナー。机の位置、椅子の高さ、雑音とサヨリさん……。気になり始めたら問題は目白押し。気にしなければ問題解消。でも、神経が過敏になると、ちょっとしたことでも気になるもの。

 11月と12月。小説の追い込み時期にもなると、山小屋でも借りてしまいたい。そんな気分にもなっていた。ペンションや別荘は広過ぎて、僕には山小屋くらいでちょうどいい。そんな夢を描きながら、こたつでパチパチとポメラをたたく……夢は寝て見ることにしよう。

 そうやって、小説を書き上げてからのお正月。

 マイナスゴジラを見に行けなかった代わりに、Amazonで長澤まさみのシン・ウルトラマンを鑑賞した。その劇中で、ステキなお部屋を見つけてしまった。このお部屋は素晴らしい。こんなの惚れてまうやろレベル。

 そこは、メフィラス山本が登場した作戦室。

 地下シェルターのような禍特対かとくたいの作戦室は、幅2メートル、奥行き8メートルほど。そこに大きな会議デスク。天井ライトはコンビニ配置。まばゆい光が部屋全体を照らしている。注目すべきは壁である。壁全体がホワイトボード。

 もう一度。

 壁全体がホワイトボード……何これ天国?

 50を過ぎればご理解いただけるだろうけれど、僕らのお年頃になると、記憶力が途轍とてつえこひいきもなく低下する。小説を書きながら、下手すりゃ、この子の名前って何だっけ? アケミの「あんた」は、平仮名だっけ、カタカナだっけ? そんなことも日常だ。

 いつもそう、いつだってそう。サラサラ書けるのは、命のベルトのオッツーである。いつか、オッツー主役で書いてみたいくらい好き。この子は、僕のお気に入りだから依怙贔屓えこひいきがそうさせるのだろう。記憶力への自信のなさが会議室への憧れを増幅させた。

 もし仮に、壁全体がホワイトボードになったなら、壁一杯に相関図とか、キャラの癖とか、思いついたアイディアだとか。目に留まるように書いておける。印刷した資料だって、ホワイトボードに磁石でくっ付ければ、資料を探し回る必要もない。

 何これ、便利じゃん(笑)

 だから、ウルトラマンのラストの見せ場。ゾフィが放ったゼットン戦より、ホワイトボードのウォール・マリアが強く印象に残ってしまった。こんな部屋があったらな───いつまでも書けそうじゃん(笑)

 集中できる執筆環境。その構築は意外なほどに難しい。そして、歳を追うほどに難易度が上がる。視力、聴力、記憶力…失えば失うほどに。これから、僕は何本の素人小説を書くのだろう。小説家になるとか、書籍化とか。今のところ、それをリアルに考えてはいない。

 僕の非力な文章で、大それた考えなど邪魔である。捕らぬ狸の何とやら。だから、黙って書いてゆく。そして、その次も……。その繰り返しの中で、面白いお話が生まれたら、その時に考えればよいことだから。

 今は目の前のショート・ショート

 年末に準備しいていたのが頓挫した。だってそうでしょう? 年末に投稿した『ブログ運営の未来』に書いた、ショート・ショートの青写真。その題材が致命的に悪かった。

 こともあろうか、巨大地震でトイレに閉じ込められた、ふたりのオッサンの話だったのだ。無理、無理、無理。とてもじゃないけど、今は無理。

 ショート・ショートの締め切り1日前。

 今も僕は、何を書くかで悩んでいます。何も書けなかったら、全力で言い訳の記事を投稿することになるのでしょう。

 まだ24時間ある。だから最後の最後まで粘ります。それでも書けなかったら、許してちょ(笑)

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