小説、小説と言っても……だ。よくよく考えれば、小説(のんちゃんのブログ王)に対して腰を据えたのは11月と12月。僅か2ヶ月しかやってない。ショート・ショートや短編を加えても、まだ1年も経ってない。
まだまだ、短期間ではあるのだけれど、その経験は凝縮ジュース以上に濃厚だった。と言いながらも、時間の全てを執筆に捧げたわけでなく、仕事もあれば野暮用もある。つまり、隙間時間で書いていた。これで何を語れと思い始めて、今日もサヨリは元気です(笑)
───〝小説〟のカテゴリまで作ったのに、僕に小説の何が語れるのでしょう?
ブログと小説の書き方は違う。菅田将暉とさだまさしくらい違う。やってみるとそれが分かる。まるっきり、書き方が違うのだ。
───日本語ルールのダンジョンから、未だに抜け出せずにいるのだから……。
小説に対する原稿チェックについて、当初、僕は誤字脱字チェックで終わるものだと思っていた。その考えには迷いなく、揺ぎもなかった。だって、そうでしょ? 誤字脱字以外に何がある? 他に想定していたのは、慣用句とか、諺の誤用だとか……その辺りくらいのもの。
ところが、目に見えぬ角度から指摘が入る。
───それは漢字ではなくて平仮名です。
最初に驚いたのがこれである。知ってる、それ噓でしょ? 相棒からの助言に正直戸惑う。僕のこれまでが、根底から覆された瞬間であった。えっ!! 今までのブログ記事って全部ダメじゃん! 目の前が真っ白になったのを、今でも鮮明に覚えている。
来る、行く、聞く、知る……。
それは既に理解した。そう断言できれば格好いい。けれど、そのほとんどが理解できない。それでも唯一、知っているかのように語れるのが〝帰ってきた〟である。
〝帰って来た〟は間違いで、〝行って来た〟も間違いで、〝走って来た〟も間違いである。
これがすんなりと頭に入ったのは、ウルトラマンのお陰である。そう───帰ってきた方のウルトラマン。
僕にはずっと不思議であった。
「漢字を使えよ、ウルトラマン! 帰って来たじゃねーのかよ?」
小1だったか? 小2だったか? 〝来る〟という漢字を習ったばかりのアホな小学生は、再放送の帰ってきたウルトラマンを見るたびにそう思う。キラキラとしたオープニングで画面を見るたび突っ込んでいた───〝きた〟は〝来た〟だろ? 僕はそんな子供であった。
そんな、半世紀も昔の疑問が足がかりになって、このパターンがすんなりと頭に入った。帰ってきた……ありがとう、ウルトラマン。いつでも地球に帰っておいで……。
そしてまた相棒も、僕にとってのウルトラマンである。
のんちゃんのブログ王の中に潜む怪獣探索。今もなお、相棒は日夜を通して継続中である。誤字脱字や細かい微調整をしながらも、〝表記ゆれ〟退治にも手を抜かない。〝表記ゆれ〟……それは、ゼットン級に手ごわい相手。その生みの親は、他でもなくて、やっぱり僕だ(汗)
同じ音で、同じ意味は、同じ表記にしてください。
相棒が、言っている意味は理解できる。けれど、ひとたび深みに嵌ると抜け出せない。正解が分からなくなってしまうのだ。そのたびに立ち止まってしまう。
パソコンを使えば、検索機能から表記ゆれの発見は容易である。一括置換で全て問題が解消される。そんなぶらり散歩気分で、一括置換のボタンを押せば、僕の場合は地獄へ落ちる。
───そこは修正しなくてもよいです。
一気に置換してしまえば、よいという話でもない。こう言うのが「気が利きすぎて間が抜けた」と呼ぶのであろう(汗)
もうね、原稿チェックをしてもらいながら、何か……ごめん……の連続である(汗)
コメント
小説を書く方は大変だと思いますが、楽しく拝読しています。表記ゆれだけでなく、漢字とひらがなの使い分けもあるからややこしくなりますね。でも、ウルトラマンが来たら漢字で、帰ってきたらひらがな…と覚えれば楽に覚えられそうです。お勉強になりました。
マコトさん、いつもありがとうございます(笑)
ひらがなと漢字の使い分けも難しいですね。
知れば知るほどややこしいです。
てか、こんなの学校で習ったっけの連続で、もっと勉強しとけばと後悔しています(汗)