───山のパワーを畑にも!。
コツコツ、毎日、少しずつ。
落ち葉を集めて畑にばら撒く。それが腐葉土になり来年の肥やしへと変わる。初めての夏野菜、元は取れども満足などしていない。圧倒的な土壌のパワー不足を痛感した夏である。もっとパワーを、オラに元気を分けてくれ!。畑の中心から天に向かって両手を上げても屁の突っ張りにもなりゃしない。だからこその葉っぱ集め。畑に木の葉を撒き散らす。畑に大きさ翼を授けなければ、キュウリが大空へ羽ばたけない。
───そんな翼の授け方ってある?。
僕にはその確信があった。根拠無き自信は若者だけに許された特権である。ジジイの理は経験則から生まれる理。畑を始める何年も前からその現象を知っていた。腐葉土はドレインの中でも勝手に創世されるのです。
───とある施設のバルコニー。
そこは年に1度だけしか掃除しない。
木の葉散る秋、バルコニーに落ち葉が溜まる。知っているけど掃除はしない。だってそうでしょう?、明日になると今日と同じになるのだから。掃除は年末にやれば良い。歳は取れども未だに若手、寒空での作業は何処まで行っても僕の仕事。箒と軍手を装備して枯葉を集めて大地に返す。その大役を果たす度に見つける奇跡。
───ドレインが植木鉢化しとる…。
ドレインとは排水溝に設けられた金物の名称で、マンションのベランダの隅っこでも見る事が出来る。毎年、同じドレインの中から息吹く雑草があった。ヒメムカシヨモギである。春、夏、秋には姿を見せず、ドレインに溜まった落ち葉が腐食した後で芽を出すのだ。ちなみにお盆の状態が冒頭の画像である。10月から落ち葉が積もると想定しても、腐葉土になるまでわずか2ヶ月。
人の手など一切加えてないのに紅白歌合戦の朝になると、小さなバケツ半分ほどの黒々とした腐葉土が出来上がる。ヒメムカシヨモギのおまけまで付いた良き土だ。その経験則が頭にこびり付いて離れない。そうして、畑に葉っぱ撒いときゃ腐葉土なんて出来るでしょ?。そんなお気楽回路に仕上がった。だから、自信を持って落ち葉を撒いている。
───次は勝つ!。
ちなみに、新田街道の道沿いに一袋100円の腐葉土の無人販売所がある。落ち葉をかき集め、拾い、撒く。そんな労力を考えれば買った方が断然安い。けれど無駄な事を考えて、無駄な事をしないと、見えない事もある。見えているに見えないのは勿体無い。流した汗は無駄にはならない。無駄だとしてもエクササイズにはなるだろう。
───来年の土が楽しみだ。
コメント
畑の中心で愛を叫ぶ。‥土壌改良!その真っ直ぐな想いは、腐葉土となって畑に伝わるはず、私もそう信じてます!とは、言っても全て人力‥。お疲れ様です。枯れない心で、畑に向き合っても、脱水症状を起こして干からびないように、お体に気を付けて大事にして下さいね。
この畑の片隅で。
今日はですね、この落ち葉の上に米ぬかと雑草をお見舞いしてやりました。最後の仕上げに籾殻を巻いて土を被せて終了です。摘心した胡瓜が同じ場所で育っているので成長の経過を見ています。肌寒くなったらホワイトクローバーとクリムソンクローバーの種を発芽させてゴールデンウィークまで放置します。人力作業はご心配には及びませんよ。だってそうでしょう?、体重軽減の為に1日1万歩を毎日歩いていた人だもの、今の方がずっと生産的だとは思わない?(笑)。
確かにっ!!