僕は朝が苦手である。
前世はきっとカブトムシか何かだったのだろう。そりゃ、若いころに比べりゃ、少しはマシになったのだけれど、それでも得意な方じゃない。午前七時に会社集合! これくらいで勘弁して欲しいといつも思う。昔から歳を取ると、夜、眠れなくなると言う。そんな年齢になっても、そんな経験を僕は知らない。ナンボでも寝ていられる。むしろ…眠い。その習性はカブトムシより猫に近い気がしている。
そんな僕が早朝の畑に立っている。その裏事情は畑の王者の記事のとおり。水やりをサボった罰ゲーム。それでも気分は悪くない。一瞬で眠い目が覚めるような、清々しいくて、冷めた空気が心地よい。赤く熟したトマトを齧りると昔の記憶が蘇る。夏休みのラジオ体操。行きたくないのに、行くっきゃない。嫌々起きて、嫌々行って、ハンコの帰りに拾って帰ったカブトムシ。昭和のガキはそんなもので、今日もサヨリは元気です。
新しい朝がきた…ってかぁ♪
気持ちよく畑に入り、気持ちよく収穫を終え、気持ちよく水を与えて、気持ちよく畑の外から撮影すると最悪だった。こんなの、キカイダー01だったら変身不能なパターンじゃん! お日様が…足りない…。これが分かるアナタ、そりゃもう、お友達です。だってそうでしょう? アスパラガスのウォールマリアが日光を遮っていたのだ。これではナスに朝日が当たらない。
肥料食いで、水はジャバジャバ必要で、お日様大好きナスなのだ。なのに、お日様の愛が届いていない。どおりでうちのナス、他所の子よりも茎が細いわけである。それでも、家で喰う分には困らない。その程度に収穫は出来ている。でも、何か…ごめん。たった二メートルだけ位置をズラせばもっと大きく育ったであろうに。今更、植え替えも出来ないし、アスパラを切る愚行も犯せない。
失敗だけれど、続行じゃ(涙)
小さな畑の難問は、野菜の配置をどするかである。初挑戦だった昨年。なーんも考えず、直感で買った苗を、買った順番にドンドコ植えた。畝間も株間も知らなかった。当然にように野菜の位置関係はトンデモだった。それでも僕は挫けない。失敗も成功の肥やし。僕は気にせず写真をブログに投稿し続けた。大丈夫、大丈夫、読者に菜園家などいるワケがない。でも、運命はそれを許さなかった。
私の畑の記録によると…
知ってる、それ、嘘でしょ?。友人は野菜のプロであった。小論文のようなメールに我悟る。僕と友人とは、悟空とヤムチャくらい戦闘力に差があった。悟空と言っても、あっちの悟空は青い方。ははー--っ! 格さんの印籠に目を丸くした悪代官の気持ちが今ならわかる。こっ恥ずかしい気分でメールを眺めど、文字は読めれど意味が分からん。的を外した返事を返した記憶ある。
それよりも何よりも、悪代官の暴走列車をどんな気持ちで眺めていたのか? とは言え、鼻息荒げた暴走列車は止らない。つまり、僕のイケイケルンルンに口が挟めなかったのだろう。友人が自家栽培を嗜む事実を告げられたのは九月の頃。秋冬野菜の準備に入り、アイドルじゅんこ(玉ねぎ)の種を買ったころ。僕が冷静さを取り戻したころ。
いつも、君は賢いな(笑)
今思えば、僕の気持ちが覚めた秋。それがベストタイミングだと考えたのだろう。そんな事を想いながら、畑の写真を眺めて我思う。まだまだ、修業が足らんのな。気を遣わせてばかりでごめんね。
その夜、畑の教科書を読み直したのは言うまでもない(笑)
コメント
配置も大事ですね。友人が小3の夏休みの自由研究はナスでした。日当たりの良い場所、日陰の場所、日陰に反射板?(板にアルミを貼って手製)で反射させ光を当たるようにした場所。それぞれの場所で育てていました。小4は4個の植木鉢で、それぞれ5%濃度の砂糖水、食塩水、クエン酸水と真水で育てたり…。大人になると倉庫の中でLED栽培。 こんな友人ですから、ミスはむしろ興味を引かれるだけでしょうね(笑)
自由研究の結果は、反射させた光でも良いナスができていました。ずいぶん昔のことですが、5月くらいから観察日記をつけていたので、今から夏休みの宿題?と思ってよく覚えています。
小3でナスとは渋いチョイスですね。ラノベの主人公にしたいくらいの個性で輝いています。どんな小学生だったのでしょうね…。お噂ではプリンセス様とか。てか、その頃に僕は働いていたんじゃないかな? 当時、偶々出会っても、可愛いからって声を掛けただけで犯罪ですね(汗)