ライダーオタクに悪いやつはいない(笑)

ポメラとスマホと猫
小説始めました

 昨日、一瞬、心が折れた。

 筆も折れそうな勢いあった。でも、やるだけの事はやらないと。全力を尽くさないと。コレでめげてちゃ、応援してくれる皆んなに申し訳が立たないんじゃ! だから、明け方までポメラに向かった。日の出の頃に道筋が立った。地味な話だけれど、物語の整合性も取れている。嫌いじゃない。

 この段階で、ポメラに二万文字が埋まった。話数を数えてみると25話に収まりそうだ。この話数、当初の計画から見てもも悪くない。よくもまぁ、別の話を行き当たりばったりで25話に収まったものだ。地の文だけとかセリフだけとか、その両方の混在だとか、もう出来ちゃったとか。書けるところだけに集中して22話の形が出来た。

 問題は、昨夜も書いた山場であった。起承転結。『転』のパーツが埋まらない。半分まではほぼ完了。最終話も書けている。細かい部分の追加はあるけど、転さえ決まれば…その段階で仕事に向かう。寝てない割に調子もいい。脳から変な物質でも出ているのだろう。眠いとも思わなかった。

 ここまで決まればあと一歩。

 その一歩が永遠に思える。転を置き去りにして先に進むか? 地の文とか、起承転結とか、知ったかぶりで書いているけど、その実、出来たものがそうなっていた。書けたパーツを読み返して、足りない言葉を足して、不要な言葉を削っての繰り返し。そうやっていたら、そうなってしまった。どうして、そうなったのかも説明出来なくて、今日もサヨリは元気です(笑)

 お昼にお師匠様からメールが届く。昨夜の記事を心配してのメールである。ありがたい。その場で返事を書きたかった。いや、少し泣きついてみたかった。でも、返事を書ける状態とはとても言えない。匙を投げた時までそれは出来ない。

───あと半歩。

 ちょこちょこと、アイデアが出たらメモに残す。些細な部分だけれど、その一言が重要なのだ。忘れないようにメモをする。何だっけ? メモをしないと必ず忘れる。

 そうこうしていると、僕の中で何かが切れた。うわ、落ちる…フワッと意識が飛びそうになる。その瞬間、頭の中で仮面ライダーが唸りを上げた。変身ベルトが頭から離れない。嘘やん? 僕の中でオッツーが動き始めた。

───オッツーは正義の味方だ。

 オッツーとは、地球滅亡編で考案したキャラクターである。仮面ライダーオタクの属性を持つ正義の味方。その存在は、僕とお師匠様しか知らない、それはホントだ。

 昨日から考え始めたプロットは、登場人物全てを転用させた。新キャラをひとり加えて。だから、当然、オッツーも存在してはいるのだけれど、物語への重要性はかなり低い。オッツーは、盛り上げ役のモブに近い存在だった。この子が突然、僕ではなく主人公に語りかける。

───俺が、アイツに言ってやるよ(笑)

 知ってる、それ嘘でしょ?

 お構いなしに、主要キャラに話を付けてしまっていた。起承転結。そのどこでもキーパーソンになり得ない、そんなオッツーが転の場面で重要なポジションを獲得してしまった瞬間だった。

───そんな事って…ある?

 小説を書くとき、キャラクターを動かしてみないと分からない。そう言う人もいるのだけど、それは本当だ。邂逅でもそれはあった。けれど、こんなピンチを颯爽と救ったのは、オッツーが初めてだ。オッツーは重要なキャラではない。実は、いなくても成立する。けれど、今は手放せない存在である。物語の後半で、変身ベルトが回ったら、それが『転』への合図だから。

 何が言いたいのかと言うと、ライダーオタクに悪いやつはいない。そして皆さん、ご心配をおかけしました。今日だけで1万文字も伸びましたよ。だからもう大丈夫(笑)

 ゴールに向かって、さぁ、行こう!

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