気になるあの子―――。人生とは不思議なもので、そんな存在は幾つになっても現れるもの。齢50を過ぎてから、気になるあの子というのもお恥ずかしい話なのだけれど、目が合うたびに意識してしまうのも不思議です。国道11号線の帰り道。ドコモ前で赤信号になると見てしまう。雨の日、晴れの日、曇りの日。つぶらな瞳と目が合います。猛烈に気になる存在感。でも、躊躇してしまう僕の心。カレー色のお店。気になるあの子はゴリラです。
無言のプレッシャーを感じざるを得ません。何とも挑戦的な視線を受けながら「美味いんか?、ココ。大丈夫か?、すぐ潰れやしないか?。キリン堂の二の舞にならないか?。」そう思いながらゴリラを眺め、半年も過ぎた頃でしょうか。新型コロナから最初の冬。木枯らし舞う寒い夜。ゴーゴーカレーの初体験―――無事に終えました―――コロナ禍ですから、テイクアウトでセルフUber Eatsです。
初めてのゴーゴーカレーでロースカツカレー
ゴーゴーカレー初入店編
気になるゴリラと挨拶を交わし、店内へ入るとまたゴリラ、ゴリラ、ゴリラ…ココイチとは別世界。お客さんへ目を向けると、どうしたよ―――ここ。大食いスタジアムかよ?。ぜって~喰ってるよなー、キロ単位でカレー喰ってるよなー。もしかして、これでノーマル?。大皿に盛られたカレーを無言で食べる若者たちのトンカツが二階建て…二階建てて。まずったかな―――食えっかなぁ―――。それが、ゴーゴーカレーの第一印象。それに加えて場違い感も否めません。枯れたオヤジは似合わない。お向かいの天下一品で良かったかな。少し考えながらも食券を購入した。
食券販売機で購入したのはロースカツカレー(辛口)。待つ間は壁を見ていた。店の壁の張り紙が賑やかで飽きない。慣れない店なのでド定番を注文したのだけれど、壁に大きく貼られたメニューを見ると、アレも良かったかな、コレも良かったかな。軽く後悔しそうになった。僕はゴーゴーカレーのご法度を読みながら出来上がる刻を待った。しばらくすると注文したカレーを手渡された。その頃にはゴリラにも慣れていた。カレーが入れられた黄色いビニール袋もやっぱり…
ゴリラだった。このお店、まったくブレてない事だけは確かです。あっぱれ!。
ゴーゴーカレー、初めてのロースカツカレー試食
ゴーゴーカレーをテイクアウト。カレーとロースカツとライスが一体化。カレーライスと言うよりもカレー丼だった。それよりも気になる「88」の文字。ここは「55」じゃないかな?。屋島パークだから88?。四国八十八箇所にちなんで―――しばらく考えて答えが出た。雪ダルマだ、たぶん。
カレーハウスcoco壱番屋とは大きく違う感じだけれど、美味ければそれで良い。事前リサーチとして、若い衆に「ゴリラ喰ったか?」と尋ねてみると、「ぼかぁ~美味かったなぁ~、おい、カレー喰わねぇか!って感じっす」―――チャラい大泉洋のような回答は得ていた。若い衆はココイチは辛くて苦手だと後で聞いた。
これは味わうカレーだね―――刺激や辛さを求めてはいけないよ―――。
ハウスバーモントカレーから卒業し、大人のジャワへと入学した、僕の頭の中の西城秀樹がそう答える。ゴリラ…いや、ゴーゴーカレーの味は国民の平均値で作られた味。たぶんそう。刺激のココイチとは対岸の産物。香辛料の味と香りは強いものの、それに見合う辛さは無かった。位置づけとしては美味しいカレー。無理しなくて食べるカレー。ガッツリ食べられるように作られたカレー。
どおりで若い子たちがキロ単位でカレーを食べられる筈だと気づいた。ココイチのカレーをキロ単位で食べるのなら3辛以下でなければ後が苦しい。だってそうでしょう?、翌朝のナニがシビルウォーだよ。体調を整えされすれば、僕もトンカツ二階建てに挑戦できない程でないと思った。僕の初めてのゴーゴーカレーの感想は、刺激が足りないだけに大食いも可能。大量に食べられるので味は悪くない。欲を言えば、もっと大人のゴーゴーカレーがあれば、通う価値アリです。
若い頃が激辛ブーム。そんな、僕らの世代のオヤジにとって、ゴーゴーの辛さは物足りないかも知れません。もう5段階ほど辛さの種類が欲しかった。次回はトンカツ二階建てを食べてみたいと考えています。真夏にしっかりと汗をかいて食べるカレーは最高ですから。
ゴーゴーカレー公式サイトでメニューを吟味して次はゆきます。
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