【うどんは】久米池うどん【飲み物】

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久米池うどんのライガとフウガ
香川県・うどん・遊び場
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美味い讃岐うどん見分ける手段のひとつに艶があります。エッジの効いた麺がキラキラと輝く麺は間違い無くアタリの証。それはうどん慣れした讃岐人でなくとも誰でもが本能的に直感で見分けられます。旨いうどんはイケメンであり美人さん。しなやかさの中に強いコシが通った印象を受けます。しかし、それは小麦と塩と水だけで作られているのですから不思議です。激動の2020年を越し2021年の初うどん。みなさんの幕開けは何処のお店からだったでしょうか。私の年明けうどんは久米池うどんから始まりました。かれこれ5年ぶりの入店です。

ちなみに、「年明けうどん」の始まりは2009年のお正月から。さぬきうどん振興協議会が提唱したルールによると、期間は元旦から15日まで。うどんに紅いものが入れば「年明けうどん」として名乗れるのだとか。記事中のうどんは、新年最初に入店したうどんを指しています。従って厳密に言えばその定義に収まっていませんので悪しからず。

讃岐うどんは香川県民の絶対的ソウルフード

目で見て、舌で味わい、喉で楽しみ、脳で喜ぶ。讃岐うどんは香川県民の絶対的ソウルフード、魂のご飯なのです。「うどん県。それだけじゃない香川県」のPRが浸透の兆しを見せているものの、やはり香川はうどん王国だと思っています。少なくとも、ご飯(お米)以外で毎日食べて飽きない食材はうどん以外に思いつきません。いや、マジで。

2021年は「久米池うどん」からスタート

1月5日午前11時30分。私を乗せた軽トラは新田街道を走行中。ドライバーが発した「奢り」の一言で助手席に乗り込みます。お店は先刻ご存じ久米池うどん。込み合う時間が目前なので、並ぶのが嫌なので軽くイライラしています、私が。道中でカメラを忘れた事に気づいて更にイライラ、奢ってもらう癖して。人として如何なものか、、、ですよね。

5年ぶりの久米池うどん。注文したのは「かけうどん(中)」。メニューを見る限り、年明けうどんという文字は無かったように記憶しています。かけを選んだ理由は、スポンサーが「かけうどん」を注文したので右へならえ。ごっつあんです。

久米池うどんのライガとフウガ

久米池うどんはセルフではありません。私たちはカウンター席に案内されたらやる事がありません。必然的に厨房を見続けながら自分の番を待ちます。厨房の中では、お客さんの視線を一心に浴びながらうどんを作るお兄さんたち。そのプレッシャーたるやここからでも分かります。

厨房の左側のお兄さんは、うどん玉を伸ばして機械でカットし釜にうどんを入れる係。右側のお兄さんは、ザルに麺を玉にして、作った玉を温めて丼にうどんと出汁を入れる係。その立ち姿はカサンドラの衛士 ライガとフウガ。うどんのように白い長靴からアイデンティティすら感じられました。

カンター席のおっさん達の視線はレーザービームと化し、丼に注がれる麺と出汁に注がれます。その念と、圧と、エネルギーたるや膨大で「早よ作れ」が止まらない。この状況、あちら側に立たされたら、そりゃ怖いですよ。それは誰でも分かります。予想通り、注文からご馳走様での間、お兄さんたちがカウンター席に顔を向ける事は一度もありませんでした。まさに、鬼の哭く街カサンドラ。背後に座る6人のケンシロウ。5年前とは別次元の修羅場がそこに。

5年前と変わった?かけうどんの艶

文頭で述べたように、美味い讃岐うどん見分ける手段のひとつに艶があります。5年前とは違う麺の艶やかさにほくそ笑む私。あら、変わった?。そんな印象。麺をすすると真っ先に訪れるモチモチ感。その後やって来るコシ。喉どおりはツルツル。麺は太過ぎず細過ぎずで女性も楽しめそうな仮面ライダーW当時の菅田将暉風。出汁も私好みでパンチがあります。一気にスープを飲み干せたのだけれど、自分の年齢を考慮して半分で押さえました。

強烈なインパクトには至りませんでしたが、どなたでも安心して食べられる、人を選ばない優しい味だと思いました。ドラゴンボールに例えれば、第一形態のフリーザー様を最終形態まで引き上げた日清どん兵衛みたいな。インスタント食品とプロのうどん店を比較するのは大変失礼に当たるとは思いますが、いい意味でどん兵衛の最終進化系。それが私の率直な感想です。味、質、量、ともに満足できたので、また行きたいうどん屋さんが一つ増えました。

ちなみに、私、生まれながらにカップうどんはどん兵衛一択の男です。

お父ちゃん
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謎のお姉さん
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サヨリさん
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