「ゴジラのたまご」という名前のスイカがある

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雑学・トリビア・うんちく

この場で全てをご紹介するのは難しいのだけれど、今季は4冊の本を教科書として畑を回すと決めてる。その中の1冊が「野菜と果物すごい品種図鑑 約194珠 (竹下大学)」である。気軽に読めて小ネタ満載。見ていて楽しい野菜図鑑であった。帯には「いといせいこう氏推薦」の文字が。いといさんと野菜とが繋がらない。ここは折を見て深掘りしようと思う。だってそうでしょう?、妙に気になる…。

野菜の写真と歴史とトリビアがひとつにまとめられた本である。収穫量ベスト3も一目で分かる優れもの。僕の畑は玉ねぎとアスパラ以外、1月と2月は閉店ガラガラ。特に何する事も無いのである。だから4冊の教科書を眺めながら春の到来を待っている。

───さて、スイカはどうすっか?。

僕にとっての畑の鬼門はトマトとスイカ。トマトは根こぶセンチュウで惨敗で、スイカはボンボン爆発して涙目で、サヨリは今日も元気です。

トマトはやれそうな気もしている。けれど、スイカは場所を取るから乗り気になれない。だってそうでしょう?、スイカ1株あたりに作付け面積1坪を用意する必要があるのだ。タダでさえツルを伸ばして猛威を振るう我が畑のゴジラ、鶴首かぼちゃで悩んでいるのだから。そこへスイカが加われば狭い畑が圧迫される。

───そこで立体栽培ですよ。

そう言いたい気持ちをグッと押さえる。他の野菜との日照権の問題が浮上したのだ。四の五の考えても妙案浮かばず。それで野菜図鑑を開き始めた───気分転換という言い訳を添えて。

───何事もお勉強である。

この図鑑によると、スイカが日本に伝来したのは平安時代だと推測される。みんな大好き「鳥獣戯画」にスイカらしきものを持って歩く兎の姿が描かれているのだ。うさぎ年にこんなトリビアを知るなんて、これも何かの縁なのであろう。今季もスイカを作れという事か?。

収穫量日本一は熊本県である。そこは、僕が産まれた土地で遠い昔の話だけれど、高速道路の植木インター周辺の至る所でスイカの店が多数見られた。子ども心にその印象が強く残っていたので日本一なのも腑に落ちる。

その一方で、観賞用の四角いスイカは地元香川(善通寺市)が生産地である。それは、テレビのローカルニュースで大々的に報じられる讃岐の夏の風物詩でもある。とは言え、買ったことも実物を見た事すらない高級品という側面も合わせ持つ。僕のイメージの中では直方体では無く、ピラミッド型(四角錐)の方である。この夏は、是非ともお目に掛かりたいスイカである。

何故だか2001年(平成13)にサービスが開始されたJR東日本の「Suica」の情報まで記載されていた。ちなみに、ググって見れば一目瞭然だけれど、「スイカ」のキーワードで真っ先に出るのは「Suica」である。

───そしてタイトルの「ゴジラのたまご」。

図鑑によると、「ゴジラのたまご」は1991年に北海道月形町で生産され、生産者である柳彰憲氏がブランド化したスイカである。もうね、昭和のミニラの姿が浮かぶ。ゴジラの響きだけでワクワクするのも不思議です。

抜粋ではあるのだけれど、これらのトリビアが僅か2ページ(P144~P145)の中に分かり易く記載されている。他の3冊の教科書の情報も交えながら、今季スイカの策を練り込んでいる最中である。

───敵を知り己を知れば百戦あやうからず。

この夏は、小玉スイカ「シャリっ娘(こ)」で再チャレンジ。ミラクルビームも近くに植えよう。品種選定の決定打は「割れにくい」です(笑)。

コメント

  1. 平安時代にスイカ‥。すぐに頭に浮かぶ人物で言えば、安倍晴明に紫式部や清少納言。なんか、すご~い!。これから、スイカを食べる時は感慨深い気持ちになりそうです。ガツガツ食べないで、品良く雅に食べようかな。出来そうも無いけど (笑)。

    • 平安の世には優雅なイメージがありますね。当時のお姫様らはどうやって食していたのか?。多分きっと、歌会の休み時間でいとみやびなのでしょうね(笑)。僕は畑の中で採れたてにバクついて食べたいです。

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