若いと言われたら歳を取った証拠 

猫と屋島寺
雑記・覚書き


───自分、歳を取ったら分かるけどな…。

短期決戦でチームを組む仕事が多い。

コロナが始まってからやたらと多い。僕は人の前に出るのが苦手な方で、慣れない間は自分から会話でネタを振る事が出来ない人見知り。無口なメンバーが揃えば、無言で1日過ごしても全く苦にもならない。

───そんな日は幸せだ。

世の中そんなに甘くない。そんな事では済ませてくれない日の方が多い。おじさん同士でマウントの取り合いだって日常である。マウントとマウントが重なりあって、マウンティングマウンテン。それは、モモウメの世界だけではなく男の世界だってそうである。

どういうわけか、相手の年齢をやたらと気にするタイプがいる。そこから年功序列の洗礼を始めようとするタイプ。お前、論破好きだろ?。

そんなの、どうでも良いじゃない。偶々、現場が同じだっただけで、明後日には他人様になるのだから。経験上、僕の方が、だいたい年上。どんな現場でもやる事は同じで、基本さえ押さえていれば仕事は勝手に前に進む。

───やる事やったら帰ろうよ。

一汗かいて休憩時間、黙っているのも何だから。そんな理由からなのだろう、世間話が始まる。僕はというと相づち専門で「わぁー」「すごーい」「そんなの初めてぇ」のアレンジだけでその場を凌ぐ。

───そうしていると風が吹く。

兄貴風という言うやつだ。

「自分、歳を取ったら分かるけどな…」分かるわ〜、ジワる。疲れが取れない、足痛い、腰痛い、記憶は定かじゃ無くなる。気を抜けば、ここは何処。共感しか無いお話に相づちを重ねる。すると兄貴は僕に缶コーヒーを奢ってくれ、本題への狼煙が上がった。

───良いのかな?、まっ、いっか。

人生の先輩風が、徐々に覚醒し旋風から竜巻に変わる。始まった…。兄貴も自分の年齢をはっきり言わないものだから、僕もその場の空気を壊したくないものだから、永遠と続く大統領演説。言い換えれば兄貴からのお説教。

10分ほど兄貴の話を聞いただろうか?。こちら側の若い衆がニヤニヤしながら話の輪に入ってきた。この子は空気読まない子。お説教が一段落終えた後、「お幾つですか?」とカウンターをねじ込んだ。

───「来年、50じゃ」

お若い衆が突っ込みの準備に入った。不味いな…。僕はトイレを装い、その場からエスケープした。数秒で兄貴が僕を追いかけて来る。怖っ、貞子かよ。もの凄い勢いで始まる謝罪に後退り。

「どうして先に言ってくれないんですか?。全然、歳上じゃ無いですか!」

「いや、兄貴の年齢も分からないし」

「もう、人が悪いから」

「…」

「年下だと思ってました。でも、お若いですね」

そこで喜んではいけない───若いと言われたら歳を取った証拠なのだ。

本日もご安全に。

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