「まだ生きとん?尻尾が増えるで(汗)」
道端でバッタリあった知人からのひと言に
「失敬なっ!!!」
この言葉しか僕は知らない。
でも、確かにそれはそうかも知れない。僕だって、猫を知らなければ、きっとそう思うのだろう。だって、そうでしょ? 犬も猫も、その寿命は10年くらいだと思っていたから。それと、サヨリがヤバイ時期も長かったのだから、そう言われても仕方ない。この子、今年で幾つなのか? 計算すれば分かるけれど、それは怖いからやっぱりやらない。
「まだ、お刺身食べてんの?」
これも、定番の質問だった。刺身生活の頃は、色んな人とスーパーの鮮魚コーナーで顔を合わせたものだ。僕の出現頻度が高いものだから、その度に、
「これはね、猫のご飯でんがな(汗)」
そう言っていた。だから突然、僕の姿が見えなくなれば、そう思うのも至極当然なのである。
「今はキャットフード、食べてるわ。なんか、元気になって、ずっと、食欲旺盛なんだわ。吐くまで食べよる」
それも事実である。サヨリのキャットフードは、コーナンオリジナルの〝まんぷく食べきりパウチ〟である。それの、13歳以上シニア猫用というやつのゼリータイプ。これだけは、ちゃんと食べてくれるのだ。だから、スーパーよりもコーナン(ホムセン)へ顔を出すことが多くなった。
そのパウチへの食いつきが良いものだから、好きなだけ食え。サヨリに要求されるがまま、2袋食べさせたら一気に吐いた。パウチでも、食べ過ぎると吐き戻す。だから、今は半分ずつを小分けに食べさせている。当然ながら、サヨリはそれを許さない。
「ごわぁーん!」
「一時間だけ待とうか? そしたら半分、食べようね。ミルクを飲んで待っていなさい」
「ぎわぁーん!!!」
この会話が日常だ。
若猫の頃だって、サヨリはそんなに食べなかった。僕の知る限り、今が最もギャル曽根だ(汗) まんぷくパウチをちゅーるの勢いで食べている。ずっと食べさせてあげたいけれど、吐き戻すから半分こな(笑)
この数年で、サヨリの大きな変化がもうひとつ。僕にべったりくっ付いて、おしゃべり猫になりました。「うー」とか「あー」とか、何やらずっと喋ってる。それに返事をしないと更に騒ぐ。
───お前、犬だっけ?
そう感じることが多くなった。その全てをひっくるめて、今日もサヨリはめちゃ元気(笑)

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