香川県産天然はまち刺身用(356円)が猫のご飯

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香川県産天然はまち刺身用(356円)
うちの猫の話
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そろそろぶりが安くなる、大きなブリが安くならず。脂の乗った大きなブリが、きむらさん辺りで出回るシーズンだけれど、今年はお目に掛かれない。秋は天然真鯛が安かった。今年はイケる!、その流れへの期待が大きかった。しばらく様子見の気配。

───今日も安定価格のサーモンか…

決め打ちでパワーシティへ乗り込む。話が変わった、天然ハマチがお買い得。条件反射でロックオン。瞬時に選び本丸をつかみ取る。もうね、想定外の掘り出し物。356円なら即買いです。どうですこのサイズ。久々の大物感が半端ない。この調子ならブリへの期待も嫌でも高まる。

香川県産天然はまち刺身用(356円)前景

いつもそう、いつだってそう。刺身は愛猫サヨリが独り占め。でも今夜は違う、僕の分もある。こんな嬉しい事は無い。

───ねぇ、見たい?。天然ハマチ、近くで見る?

天然ハマチパーティー開催

香川県産天然はまち刺身用(356円)と猫

気だるい感じでハマチを見つめるサヨリさん。これが何だか分かっていない素振そぶりをみせる。もっと来いよ、リアクション見せろよ。ずっと寝てたろ?、今起きたところ?。目をショボショボさせて反応が薄い。全くスイッチが入らない。これならどうだとラップを外して御開帳ごかいちょう

香川県産天然はまち刺身用

サヨリさんは、一瞬身を引いて逃げの態勢に入る。入ったけれど気を取り直す。ようやくやる気が出たようだ。クンクンと鼻を鳴らし始めた。歳を取っても食欲はある。食欲は元気のバロメーター。うん、まだ大丈夫、まだイケる。

ユウゼンギクの花言葉は「若者に負けぬ元気」「老いても元気で」。ユウゼンギクでも飾りたい気分で包丁を研ぐ。基本五味は、甘味、塩味、酸味、苦味、うま味。魚肉を切り分けるだけの刺身には、もうひとつの味が必要だ。つまり、切れ味。それをおろそかにするなんてお魚に失礼な話。

───包丁は研いでこそ真価を発揮する

目の前の短冊に業を煮やしたサヨリさん。いつものように向かう先は爪とぎだった。ガリガリ…ガリガリ、ガリガリガリガリガリクソン。無言の抗議である。

───つまり、早よせ!

さっきまで別人のようなワイルドさ。徐々にガリガリの速度が速くなる。鶏冠とさかに来ている事は分かっていた。だがしかし、あえて焦らす。空腹は最高のスパイスなのだから。包丁が織りなすシュッシュと、背後で唸るガリガリとが奇妙なセッションを奏でた。

───こいつ、めっちゃお怒りやな

爪の上で包丁刃を確認し本丸を切り分ける。隙を見て味見をしたら旨かった。天然の冠は伊達じゃ無い。熱々のご飯に味噌汁を付ければ800円は取れる味がした。ついでに大根あるからつまでも作ろうかとも考えた。しかし、背後から重厚な気配を感じた。殺気なのかも知れない。

若い頃なら飛ぶように背中に張り付いたであろう、愛猫も、ノシノシと貫禄十分にやって来た。椅子に飛び乗り、デスクへと飛び移る。一度も落ちた事は無いのだけれど、おじいちゃん猫がジャンプするたびにハラハラさせられる。

───もう歳なんだから、抱っこしてあげるのに

猫の監視下の元、切り分けた刺身をお皿に盛り付ける。それからいつものようにお姫様抱っこ。これがご飯の合図だ。一切れずつ口に近づける。色気の無いアーンというやつ。嘘みたいな話だけれど、いつもこれ、毎回これ。この生活が2年以上続いている。

カリカリが食べられないからお刺身。でも、お刺身だけじゃなんだか心配。だから健康缶とか食べる栄養食も与えている。舐めるタイプだから手間いらず。その筈なのに、その予定だったのに、指ですくわないと食べてくれない時もある。

───調子が悪いのか、甘えているのか。

毎回、ドキドキするのだけれど、ザラザラした舌先が痛い勢いで舐めている。食欲あるじゃん、自分で食べなよ。とまでは言わないが、最近、甘え方が尋常では無くなった気もしている。甘やかしすぎたから、僕が舐められている気がしてならない。

───まっ、いっか。生きてるだけで丸もうけ

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