つばす・やずの刺身(千葉県産)2022

猫とツバス
うちの猫の話

───春はあげぽよ、つばすの季節。

僕の猫は生のカツオが欲しいと言っています。

宮崎県産本かつお(2022)を見る猫

初鰹で喜んだのも束の間だった。

何ですぐにタタクかな。販売単価を上げるため?。タタクと身が固くなる。うちの猫、固い部分が駄目なんだ。全く猫の気持ちを解っちゃいない。それじゃ、お客にモテないよ、パワーシティさん。

───今日は空振り。

そう撤収を決め込んだのだけれど、横に大きな「つばす」が転がっていた。捨てる神あれば拾う神あり。大きかった、お得だった、税込518円だった。ツバスはブリの子供である。皆さんにとって常識だけれど、数年前の僕はツバスという名前すら知らなかった。

つばす(千葉県産)

この魚を知ったのは、愛猫サヨリが食事を受け付けなくなった頃に遡る。3〜4年前の事だ。お手頃価格で大きな魚、これ何?、ボラの親戚?、猫が食べても大丈夫?。初めてのツバスは未知の生物に他ならなぬ物体だった。

───ボラはいけない。

身が大きくて安価な魚の代表はボラである。ボラは猫も跨いで通る事から別名「ねこまたぎ」。その名とおりサヨリはボラに見向きもしなかった。やっぱりこいつも猫だった。その苦い経験から大きくて安価な得魚は調べてから買う事にしている。

───ツバスが育つとハマチになり、ハマチが育つとブリになる。

つまり、ツバスはブリの子供である。

ブリよりもあっさりしていて白身魚に近い味が特徴である。つまり、うちのニャンコも食べられる。実際に文句も言わずにパクパク食べた。それからツバスはサヨリさんメニューのひとつに加えられた。ツバスの旬は春から秋にかけて。これからの季節、財布が困るとツバスの出番なのだ。

サヨリさん、今夜のご飯はつばすのお刺身だと僕の財布が言っています!。

ツバスの切り身を愛猫用に切り分ける

ツバスの刺身

ツバスを3ブロックに切り分け、2ブロックは即冷凍。残りを素早く刺身に仕上げる。そもそも猫なら切り身の状態でも良さそうなものだ。5年前のサヨリなら、自分の歯でバラバラにしてでも食べた事だろう。時の流れは残酷なもので、その猫から歯を奪ってしまった。つまり、薄い刺身状態にしないといつまでも食べられないのだ。

───出来るだけ薄く刺身状に切るのがコツ。

魚の身を大きく切り分けると食べさせる時間が短縮できる。だがしかし、大きく切り分けると飲み込めない。結局、極薄の刺身状に切るのが時間の節約になった。カツオ、マグロ、サーモン、ブリに比べるとツバスの身は固くて口の中でとろけない。それだけに身の薄さはサヨリにとっても重要だった。

───食ってくれないと後で困る。

その気持ちもあった。

テイクアウトの握り寿司のパイオニア、昭和の小僧寿しレベルの薄さが求められた。研ぎ澄された包丁も必要だけれど、カチンコチンに凍らすだけで、肉でも魚でもビックリするくらい薄く切れる。若い頃、肉のヒガシハラのおばちゃんから、牡丹肉(イノシシの肉)の切り分け方法を伝授された時の知恵である。

ツバスの刺身と猫

───はい、召し上がれ。

空腹から喉をゴロゴロ鳴らして待つサヨリ。その目前にツバスを1枚差し出すと不器用に食べた。上手に食べられずに何度も落とす。下手くそな自分にイラッとしたのだろう。1枚を食べ終えるといつものチェアで僕を待つ。めっちゃ睨んで僕を待つ。そっと抱きかかえてから赤ちゃんフォールド。

───ディナータイムの幕が開いた。

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