愛猫と毎日口喧嘩!

猫と毎日口喧嘩
猫の話
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 バレンタインだけれど、猫で書く(笑)

「ごわぁ~ん!」

 いつもそう、いつだってそう……事務所にもどるとコレである。うれしいけれど、愛猫の食欲が凄まじい。食欲は健康のバロメータというけれど、一度には与えない。調子こいて食べさせると、吐き戻してしまうからだ。なのにその後、素知らぬ顔で食べるのだ。酒飲みが吐きながら飲む感じ。そんな不経済なことなどやってられない───片付けするのは誰?って話だ。だから、オペレーションストリクス。サヨリのご飯は小分けである───全ては世界平和のために。

「ちょっと待って」

 上着くらい脱がせておくれよ。ほら、荷物だってあるんだし。

「ごわぁ~ん!!」

 そんなのサヨリはお構いなしだ。ご飯をくれよと鳴き叫ぶ。きっと今、世界の中心にでもいるのだろうな。

「うっさい、待ちなさいって!」

「うぃやぁぁぁぁ!(嫌ぁ~!)」

 猫は〝待て〟を受け入れない。何年も一緒にいるけど、待ったサヨリを見たことない。神に誓って一度もだ。それを知ってて〝待って〟と言ってる僕の方がどうかしている? そんな気にもなる。

 もうね、ずっと僕の足にまとわりついて〝ごわぁ~ん〟の煽り運転が止まらない。猫の言葉の節々に〝はよせ〟とか〝ボケ〟と聞こえるのは気のせいじゃきっとない。たまに〝アホ〟と聞こえたり……。

「今……お前、何ってった?」

「うせ~(うっせー)」

 いつも目を合わさないのに、こんなときはメンチを切ってくるのだ。ガンを飛ばすとか、睨みつけるとか。その呼び方は様々あれど、この場合は〝メンチを切る〟が適切だ。今のお前は、何リベンジャーズだよ? 讃岐卍會のサヨキー君か? 本能のままひよらずに向かってくる。

 だから、ちょっと待ってって!。

 猫のお皿にまんぷくパウチを半分入れて、コーヒーを淹れてほっと一息。クチャクチャと豪快な音を立てながらサヨリの頭は皿の中。その間にメールをチェック───あっちゃぁ~、また間違えた……。ごめんなさい、ごめんなさい、日本語を覚えられなくてごめんなさい。ゴリゴリと小説やブログ記事を修正していると、サヨリからの第二波が始まる。お皿の前で黄昏る沈黙の第二波である。

───カタカタ……。

 キーボードを叩く音だけが、事務所の中を包み込む。

───カタカタカタカタ……。

 沈黙のサヨリは静かに次の行動に移行する。プランBというやつだ。僕とポメラの間に割って入って、まん丸な瞳でメンチ切る───可愛いじゃん(笑) それは、ミルクの要求である。はいはいはい。お皿にミルクを注ぐと、今度はピチャピチャのハーモニー。

 猫好きだったニュートンは、この音から新たな法則を発見したかもしれないな……おいらは、なーんも発見できないけれど。そんなことを考えながら、再びポメラに向かってキーを叩く。ちなみに、キャットドアの発明者は、落ちるリンゴでお馴染みのアイザック・ニュートンである。

 ピチャピチャの音が鳴りやんで、食事を終えたサヨリさん。すくっと、僕お横に座り込み、背筋の伸びたキレイな姿勢でこう鳴いた。

「ごわぁ~ん!」

「もう、終わりっじゃ!」

「いやぁぁぁぁ!!!!」

 今日も猫と口喧嘩。

 でもこれは、同じことを繰り返す幸せで、今日もサヨリは元気です(笑)

コメント

  1. うちの猫は最初はニャーニャーうるさいけど、しばらく忙しくてやれなかったりするとなぜか数分で諦めます(笑)
    大好物も粘らない子です(笑)

    その後「食べる?」って取り出すと飛んできます。

    食欲あるのはいいことですよね。

    • こはるおとさん、Twitterではお世話になっております。

      そうですね、食欲があるのが一番です。
      こはるおとさんちの猫ちゃんは賢いですね。
      うちの子は、目的達成まで手を抜く気はないようです(笑)

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