───バッチリじゃん。
ダイソーでイメージどおりのパレットを見つけた。プラモデルの着色に使う為である。薄くて、軽くて、6色も使えるのならそれで十分。10枚1組みの使い捨てパレットはとても魅力的見えた。だってそうでしょう?、パレット1枚のお値段で10枚分が手に入る。昨今、地獄のような物価高である。コイツはどう考えてもお得なのだ。ゼロ円を目指すなら惣菜弁当のフタで十分だけれど、それでは気分がイマイチなので水彩絵具と一緒に買った。今夜はこれで雷電のパイロットに色を塗りましょう。昨夜の夕暮れ時の事であった。何事も気分は大切…そういう事です。
───30分くらいで塗れるかな。
僕の予測は見事に外れる。水彩絵具だからなのだろうか?。塗っても塗っても下地が透けるのだ。そんな気はしていたけれど、実際、そうなると軽く辛い。2体のパイロットに絵具を乗せて、乾かしてはまた塗ってを繰り返す。でもそれは全部じゃない。肌色をケチったパイロット限定の作業であった。パイロット以外は準備していたプラモ用の塗料で塗れる。老眼鏡をガッチリ掛けて、ここは我慢のしどころで、今日もサヨリは元気です。作業の監視を続ける愛猫に我想う。僕を嫌いにならないで、でもそれ以上近づかないで、絶対絵具は舐めないで。
───破壊神と隣り合わせの作業が続く。
茶色、赤、白、黒、緑。
この5色を混ぜながらパイロットに色を乗せる。パレットは使い放題、いつでも新しいのが用意できる。3度目の上塗りでようやく下地が出来たのだろうか?。そこから色が乗り始める。調子に乗って厚く塗ると、パイロットの顔がのっぺらぼうになった。落ち着いて、焦るなよ、地道が一番。肌色を、重ねて、重ねて、重ねて、重ねる。手間という一点において、頭の中の青写真では小さなパイロットが最大の山場である。多分そう、きっとそう。ここを抜ければ道は開ける。プラスチック相手が初めてたっだ事もあり、塗り上げるまでに2時間が経過していた。へぇ〜、パイロットのイイねポーズが決まってる。心持ち、顔も笑っているようにも見えた。
───ご苦労だったな、自分。
1日乾燥させて微調整はカラーペンを使おう。汚し加工を施せばそれなりにも見えるだろう。大丈夫、大丈夫、雷電に乗せてしまえば小さいのだからそこまで見えない。写真に撮っても「パイロット乗ってるねぇ〜」くらいにしか見えやしない。素人仕事としては上出来だとも思いたい。何事も参加する事に意義があるのだから。にしても、粘土のようには出来ませんなぁ…。
───現場からは以上です(笑)。
コメント
ほんと、なんかパイロット笑ってる‥いい顔してるなぁ(笑)。着色されると命が吹き込まれるような‥魂が宿るような‥そんな気がしますね。それにしてもサヨリさん、よく破壊神封印でいましたね。大好きな雉虎さんとの時間をプラモに取られたのに、君は賢いからこのプラモの意味する事がわかるのかな?。お利口さんだね。そして「パイロットを水彩絵の具で塗る」そんな一言で片付けられない雉虎さんの労力に心から敬服します。プラスチック製品を水彩絵の具で塗るって?、そんな‥。その根気、コツコツさは最強!。見習わなくちゃです。
サヨリさん、目の前で仁王座りして見ていますよ(笑)。時折、雷電のパーツを避けながら僕に鼻先を近づけてきます。上手に避けて歩くものだと感心しながら内心ヒヤヒヤしています。プラモは修復出来そうですが塗料を舐めると大変なので(汗)。水彩絵具で塗るのは多分御法度なのでしょうね。そこは初心者の無茶っぷり。やってみたらどうにかカタチになしました。今日、触ってみたらパイロットはカチカチに。今、一体はコックピットに座っています。耐久性への懸念もありますが、この先どうなるのか知るだけでも儲けものだと思っています。