───キリン、天狗、とんぼ、エコぽん太、元気、さくらんぼ、富士山、そして今日は、かすが町市場。
これ全部、株式会社平本店が経営するうどん屋さんの名前です。店舗名と店舗デザインこそ違えど経営者は同じうどん店。基本、うどんの味は同じもの。けれど、常々このやり方は上手いと思っている。
───賢い社長だとも思っていた。
だってそうでしょう?、続けてほっともっとは食べないし、続けてマクドナルドを選ばない。どれだけうどん好きだとしても、続けてはなまるうどんにだって入らない。それはアタナタも同じでしょ?。行きつけなら別だけど、わざわざ別の土地で昨日と同じチェーン店は避けるもの。ローソン、ファミマ、セブンイレブン。コンビニ弁当だって店は変えたい。
───その点で平本店のやり方は罪深い。
同じ味だって知っているのに入ってしまう。昨日のキリン、今日のとんぼ、どれも同じ味だけど、名前と店構えが違うだけで違和感なく入ってしまうのも不思議です。何取りホイホイだ?、これ?。おしぼり屋さんのうどん戦略は天才的だった。
───ショッキングだったPC案件の帰り道。
かすが町市場の前に差し掛かる。気持ちを切り替えたくて刺激が欲しい。そうだ、カレーうどんを食べてリフレッシュしよう。平本店のカレーが激辛なわけじゃない。けれど、薬味の唐辛子が激辛で、入れ放題で、使い方を間違えればある意味で劇薬。
その刺激を求めてかすが町市場の暖簾を潜った。
激辛に仕上げたカレーうどん(かすが町市場)

嘘のような話だけれど、平本店グループの唐辛子は劇的に辛い。自称辛いもの好き以外は触らぬように、火傷するよ。どれくらい辛いのかと言うと、記事を書くだけで汗ばむほど。少なくとも額と頭皮に滲
む汗に魔法のデトックス効果を感じている。
───一見、普通の唐辛子。
お友達のうどんに軽く乗せてごらん、殴られるから。
それで喜ぶ人だったら、そりゃ、もう、お友達です。かすが町市場はセルフうどんで値段も安い。その分、麺への期待はしていない。けれど、そこには謎のミラクルが存在する。麺が際立って美味い時があるのだ。
───今日のうどん職人はアタリだった。
それは、僕らの中で密かに囁く都市伝説。想像の話なのだけれど、敏腕うどん職人が存在していて、その職人が各店舗をヘビーローテーションというもの。美味い時といつもの時とのバランスで、客を呼び込む経営方針ではなかろうか。それが僕ら内での見解だった。
───そして、今日は紛れもなくあたりの日。
いつもの麺とは違う味。もうね、麺がつるつる。
本丸のカレールーは万人受けだ。牛肉と相まって甘い部類。甘いカレーは認めない!。そこで唐辛子の出番である。僕はスプーン2杯だと決めている。それ以上は腸に悪い。翌日のトイレが心配だ。つまり、スプーン2杯が僕の限界値なのである。
───真紅に染まったカレーうどん。
それを口に含むと訪れる舌先への祝福。ミツバチのように攻撃的で、火炎放射器のような新鮮な味わい。そして口から喉へ颯爽と駆け抜けてゆく熱風の感じが好き。ジリジリと焼けた舌に氷水を含んでも痺れは取れない。だが、それがいい。激辛ジャンキーはそんなもの。
───文字を打つだけで滲む汗。
記事を書きながら今日の刺激を想い出す。ただそれだけなのに、頭皮の汗腺から汗が噴き出す。辛い何かが食べたい時、辛いうどんが食べたい時、たまらなく刺激が欲しい時。
キリン、天狗、とんぼ、エコぽん太、元気、さくらんぼ、富士山、かすが町市場にある、真っ赤な唐辛子がオススメ。
───ただし、悪用は禁止ですよ。
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