えーそこ?、要求を拗らせたうちの猫

まんぷくパウチ
うちの猫の話

───食べないねぇ。

夏の間にガツガツと食べてた。まんぷくパウチを食べなくなった。だから値上げの秋からお刺身生活を再開している。刺身は喰うのにパウチは食べない。

───僕の財布は一気に氷河期。

歳も歳だし、体調不良も考えた。けれど、刺身の食べっぷりから、いつもの我がままのようである。時たましれっとパウチを差し出す。少し食べると僕の前に座り込み、厳しい視線で僕を睨む。

要求も度が過ぎれば脅迫だ。

───とは言えパウチの在庫が勿体ない。

食欲はある、全然ある。老猫の食欲とは思えないほど。刺身を喰らい、ちゅーるを喰らい、ミルクを飲む。なのにパウチは受け付けない。いつもそう、いつだってそう。その我がままっぷりはかぐや姫。

───ちゅーるで脳裏に閃光走る。

パウチの先っぽだけ切って、ちゅーるみたいにしたらどうするよ、サヨリさん?。ちゅーると勘違いして食べないか?。一瞬にひらめきは、時にクリスマスツリーほどに光り輝く。パウチの先っぽをハサミでチョッキン。パウチのお尻をつまんで差し出してみる。

───食いついた。

お前、ブラックバスか?。

パウチが出る速度よりも速く、高く、逞しくって、勝利はSSKかい?。結構な量のパウチを一気に食べ終えた。続行にゃ!。姿勢良くそのまま座ってまた睨む。

───知ってる、それ、ミルクでしょ?。

冷蔵庫に手を伸ばすと、冷蔵庫の前に座り、ミルクをお皿の前に持って行くと、お皿の前でスタンバイ。だからと言って待てなどしない猫だもの。ミルクを注いでいる横から頭を突っ込んで飲み始める。

これぞまさしくフライングゲット。

───ごちそうさん、じゃ、またね。

あんなにも膝の上でゴロゴロやっていたのに現金な奴である。忍者ハットリくんが如く、ハウスの中へと身を隠したらそれっきりでこれっきり。次に会うのはトイレの時に決まってる。

───そっちかーい。

値上げの秋にお刺身三昧とは何なのか?。贅沢の限りを尽くした彼の立場で考える。同じパウチなのにハサミを使った今と前。食い付きっぷりがまるで違う。結局、「手間暇かけてオレ様に喰わせろ!」という事ですか?。

今日も僕の前にチョコンと座り、可愛いの暴力の限りを尽くす。僕は黙ってパウチを差し出す。人肌に温めたまんぷくパウチ。読書の秋、芸術の秋、スポーツの秋、八代亜紀。昨今希に見る食欲旺盛な晩秋で、今日もサヨリは我がまま、気まま、ありのまま。

とにもかくにもエンゲル係数が四分の一まで下がりました。めでたし、めでたしなのだろうか?。

───どうも解せぬ(笑)。

コメント

  1. サヨリさんとのお付き合いは、最大の優しさと可愛いさ、世話も手間も厭わない愛情の集大成と言えそうですね。数日前、雉虎さんのブログから教えてもらった、“冷たくするなら最初から優しくするなら最後まで”。相手が動物でも人間でも、とても納得した言葉です。それが出来たら最後に後悔が残らないだろうな‥と。ある意味、相手が動物の方がいいな。自分次第で出来るから‥。うん、最後まで優しく、本当にそうですね。雉虎さんの、かる~い感じの言葉。言の葉、サラサラ軽くて読みやすいけど、1枚1枚、心に積もって腐葉土になり、豊かな人生勉強になります。。はい、めでたし、めでたし‥です(笑)。

    • 僕という人間が優しいのかどうかはわかりませんが、諸事情の果てに僕の船に乗っかったニャンコがサヨリさんで、ウチに来た当初の僕に対応は塩でした。飼い主は僕じゃ無いし、懐かれても困るし、猫分からんし、ヘビみたいで目が怖いし。乗りかかったニャンコなので、そこからは航路変更。冷たくするなら最初から、優しくするなら最後まで。両方ともやってますね(汗)。

      • なるほど‥。両方やっても、その順番なら、めでたし‥になれますね。だって、最初は優しくて、最後が冷たい方が悲しいもの。あれ?、猫との関係の話か、恋愛の話か‥。

        • 恋愛つーのは難しいみたいですね。堕ちたり縺れたりして修羅場になってるのを周りでよく見かけてました(汗)。ニャンコの方は永遠の片思いです(涙)。

    • ちょっとずつ出てくると味が違うのかなぁ(⁠◔⁠‿⁠◔⁠)
      かわいい。
      だまされてる(⁠ ⁠ꈍ⁠ᴗ⁠ꈍ⁠)

      • 味は同じなのにねー。上手く騙されてくれて助かりました。

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