小説家は言う。
場面設定と登場人物が決まれば、自ずとキャラクターが話し始めストーリーが展開してゆくのだと。知ってる、それ、嘘でしょ?。それは、才能のてんこもりな人だけが言える言葉である。凡人にその芸当は不可能なのも知っている。友人の為に小説のプロットを考え始め、主要キャラとなる実在の人物に頭を下げて許可をもらい書き始めて白紙にもどした。
───事実をそのまま小説化なんて狂ってる。
一旦、落ち着き、頭を冷やして全く別角度からプロットを考え、とある人物へそのプロットをメールした。僕の案はどう見ても世界系であった。底無しに暗かった。落とし所に破滅の二文字しか見つからない。当然ながら着地点無しのメールであった。土曜の早朝のことである。その深夜、その人物から独自の案が返ってきた。
ファンタジーであった。
同じテーマでもこうも捉え方が違うのかと正直思う。双方の案を読み比べて僕はファンタジー案件を選択した。最終話、そこまでの経緯が最初に決まった。いわゆる落とし所である。日曜日を使い新案を元に一気に5話まで書き進めた。ざっくり1万文字である。その文字数は書籍小説の5%〜10%に相当する。そこまで書き切らねば、返信するメール内容でストーリーを理解されない可能性があったからである。アニメとかで○○話まで見て!。というやつである。
───とにかく時間が読めない。
僕の中で初回の投稿日も決めている。絶対、それだけは譲れない日である。だから、1話でもたもたするワケには行かなかったのだ。初めての小説、初めて動かすキャラクタ、初めて考えるストーリー。とにかく1話目に手こずった。物語と登場人物が動かないのだ。当たり前である。その理由は文頭にも書いたとおり。
それは僕が凡人だから。
朝から初めて指が止まり、再始動を始めたのは午後3時を回ってからである。スケッチブックにマインドマップを描き始める。僕にはこの方法しかみつからない。ありったけの言葉を書き始め、そこからの流れをフローチャート化してみると、朧気ながら何かが見えた。
主要キャラが動き始めたのは、それから2時間後であった。頭の中でキャラが走り始める。次、次、次…。へぇ~…動くんだぁ、実際。こんな体験は初めてであった。1話を書き終えると、2話はそうなる。2話を書き終えると、3話はこうなる。道筋が決まり、それを出さざるを得なくなるのだ。たぶん、今、頭の中で20話までの展開が動いている状態である。週4ペースなら5ヶ月分である。これで時間の余裕も作れそうである。
荒削りであるのだけれど、全5話から6話のタイトルまでをメールした。今日、その返事を読んだ。よろこんでくれた。ただそれだけで僕には十分であった。人生とは分からないものである。全く知らなかった人物が、たったの数日で友人を飛び越して相棒となった。それは嬉しい事でもあった。心強い仲間が出来た。これですべてGO!である。だがしかし、5話の中には更に追加したい内容もある。もうしばらく、じっくりと基礎固めをしてから6話以降に進もうと思う。
何が言いたいのかと言うと、関係者各位さまに事前に予告していたカタチと大きく内容が変わってしまいました。けれど、書いている本質は同じです。込めた想いも同じです。何ひとつ変わっていません。ですから、5月の更新をお楽しみにお待ちください。そう、泣きながら説明した一件ですが、お楽しみにお待ち頂ける物語に仕上がります。
悲壮感など微塵もありませんので、次回会うときはお気遣いなく(笑)。
コメント
ファンタジーいいですよね。小説も映画も漫画も全て楽しい話が好きです。僕は現実と真実に目を背けて夢物語へとすぐに逃げちゃうから。だけど、こんなマダオに「マダオはまるでダメなオッサンではなくて、まだまだ大丈夫なオッサンだよ」と言ってた子がいたから大丈夫。な、はずがグダグダのメタボのオッサンになってしまった!。ねぇ、コレ本当に大丈夫なの?。いいの?。でも、もう少し信じてみましょうかね?。お互いに (笑)
マコトさん、こんばんは(笑)。
当初、ファンタジーは不得意分野だったので躊躇しました。魔法だからとか不思議な力でと言うのを割り切れなかったからです。今回、とあるキャラ設定を頂いて、そのまま素直にイメージを膨らませるとキャラが勝手に動き始めました。全てに対する整合性を考えていたのですが、それを後回し、若しくは永遠に引っ張っても良いのだと気づきました。僕の方もコレ本当に大丈夫なの?。だけれど、がっつり信じてやってみます。
では、雉虎さんの次の段階への物書き人生に…乾杯!。あ、僕も酒は飲めません。濃いめのお茶が好きなのでお茶でもいいですか?。
ウェルカムです。
静岡の美味しいお茶を持っています。
愛情たっぷり入っています。
さぁ〜どうぞ(笑)。