九月六日は、松崎しげるの日。

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エンタメ・テレビ

 今朝、X(旧ツイッター)を覗くと、松崎しげるがトレンドだった。

 今日、九月六日は、九(ク)六(ロ)に因んで松崎しげるの日。みんな大好きブラックサンダーの日でもある。若い人にはどう映るのだろう? そもそも、松崎しげるを知っているのか? 松崎しげる色を知っているのか?

それさえも怪しいところである。もしかしたら、闇に舞い降りた天才、アカギしげるの方が知名度が高いのかもしれない。

 とは言え、松崎しげるを侮るなかれ。松崎しげるは、僕ら昭和世代にとって特別な存在である。百恵と友和。グリコアーモンドチョコで流れた〝愛のメモリー〟がヒットを飛ばし、甲子園(七十八年)の行進曲にも採用された。

 日本人離れした声量。特徴的な鼓膜に残るしげるボイス。彼の歌声に僕らは心を揺り動かされたのだ。ちなみに、〝カティーサーク〟のコーマーシャルも彼である。

 そのしげるが、お茶の間の人気者になったのは、俳優としての顔である。そう、伝説の刑事ドラマ、〝噂の刑事トーミーとマツ〟が松崎しげるを覚醒させたのだ。身勝手な先輩刑事の役どころ。その中身は、ドラえもんのジャイアンだけれど、ジャイアンと同じで憎めない。マツを演じるコミカルな演技が、当時のこどもの心を掴んだ。

 気弱なトミーとの掛け合いが面白くて、水曜日の午後八時になると、テレビのチャンネルをTBSに合わせて、今日もサヨリは元気です。これが分かるアナタ、そりゃもう、お友達です(笑)

 今の刑事ドラマは、リアルを追求してこそ成立する。けれど、昭和の刑事ドラマは、それを重要とはしなかった。細かい事は抜きにして、主軸は人情モノであった。ゆるく優しい世界。それが昭和であったのだ。

 トミマツの頃。景気もよくなっていたのだろう。テレビ全体がコメディー路線に向かっていた。それは決して悪いことではないと思う。

 その前に制作された〝明日の刑事〟さらに前の〝夜明けの刑事〟も好きであった。この歳になって我思う。ジローさん、最高じゃん。

 このドラマはパターンが決まっていて、真面目で大人しい薩摩隼人、坂上二郎演ずる鈴木刑事が、そろそろ格さんが印籠を出しますよ。そんな頃合いで犯人を説得するシーンが毎週流れた。

 犯人は、犯罪に手を染める以前はいい人で、偶然、犯罪を犯してまうパターンが多かった。彼女とデート中、チンピラに絡まれて彼女を守るためにチンピラを殺めてしまった。とか、これまで真面目に生きてきたのに、不運が続いて泥棒してしまった。

 そんな感じ。その犯人捜査に基づき、知り得た事実からジロー節が炸裂する。この説得シーンが幼心にジーンとしたのだ。

 今のひとが見れば、大きな山もなければ谷もない。捻りもなければ、トリックへの驚もない。面白さに欠けるかも知れないけれど……。僕は、こういうのが好きである。

 この刑事シリーズに、コミカル要素を加味したのがトミーとマツであった。ドラマの設定上、コンプライアンスが許すかどうか分からない。けれど、松崎しげると言えば、やっぱり〝マツ〟の存在は外せないのである。

 小説を書く上で、大きな事件は必要不可欠。大きければ大きいほど、その場が大きく盛り上がる。でも僕は、そっち路線に行けないようだ。トミマツ風味の鈴木刑事の世界観。人類滅亡書いてるのに話は地味。それを悩みながら書いているけれど、友人は、きっと、こっちがお好みな気がしている(笑)

 過去の記事を掘り起こすと、一昨年もこんな記事を書いていた。同じような内容だけれど、めっちゃ詳しく書いていた。どうやら僕は、無意識のうちに松崎しげるが大好きなようである(汗)

コメント

  1. 96…なるほど。ひとつ勉強になりました。黒と聞いて連想したのは、松崎さんやブラックサンダーより黒棒でした…。

    • 黒棒美味しいですよね。
      久留米のお菓子でしたっけ?
      類似品だろうけれど、
      たまに買って食べています(笑)

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