運転免許から「眼鏡等」の文字が消えた日

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青空 太陽
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───昨日起きた奇跡の2つ目。

お前、土偶か?。

充血した瞳と腫れぼったい瞼。不細工な顔に磨きが掛かる。証明写真…終わったな…。どんよりとした曇り空。引きずる気分を断ち切って元気はつらつでバイクにまたがる。出発に前、誰もいない背中に向かって声をかける。

今日は1日同行な(笑)。

それは、運転免許の更新に出かける前の出来事。

───やっぱ、そうなるよなぁ…。

さすがは年度末である。

免許センターは試験と更新の人々でお祭りのよう。受付を済ませ、交通安全協会費を支払い、視力検査へと駒を進めた。眼鏡を掛けて検査に挑むと眼鏡を外せと促される。何でだよ?。そう思いながら検査を終えると「これ、外しときますね」と言われ、条件反射で「はい」と答えた。

───でも正直、何言ってんのか分からなかった。

普通、お巡りさんに嫌とは言えない。それはアナタも同じでしょ?。お巡りさんの心、傷つける。素直に従い30分の講習を受け新しい免許証を受け取った。ピカピカのゴールド免許。そして新しい免許証の確認した時、ようやく奇跡に気がついた。

───ワイの目が良くなってる。

古い免許証の「免許の条件等」の横には「眼鏡等(小特車及び原付車を除く)」という文字が印刷されている。つまり、車に乗るとき僕は眼鏡が必修の身であった。新しい免許証にはそれが無い。それは紛れもなく視力が上がった証しである。

そんな事って、ある?。

───今日、1つ目の奇跡が起こる。

だってそうでしょう?、去年の今頃の記事を読んでみ?。目の不調、目が痛い、目が見えないの連続だから。100均の老眼鏡の記事を投稿した直後、遠く離れた友人が心配のあまり3度のメールをブッ飛ばしたほど。友人は常々、僕の目の不調に対して酷く敏感であった。そして、こっ酷くメールで眼科へ行くことを奨められた。何故そこまで…。彼女は貴重な青春時代を白い杖で過ごしたと言う。それ訊いたら、行きたく無いけど行くしか無いのよ(涙)。その言葉で僕は素直に眼科へ行った。

───歳ですな。

診断結果は目の老化。

霊長類のジジイはみんなそうなるのだそうだ。いやだなぁ~、老化だって、老化ですって。友人に診断結果を伝えると、とんぼ返りで安堵のメッセージをくれた。まだ出会ったばっかなのに自分の事のように喜んでくれる。ずいぶん年も下なのに母親のような人だなとも思った。彼女の全てを知るまでは…。

───ポメラ…買うか。

ポメラの液晶の威力は体験済み。過去に旧型を何台か使い回していたからだ。確かにポメラの画面は目に優しい。それは認めるお高いけれど。背に腹は代えられず、中古のポメラを購入した。それからブログ執筆作業はポメラDM100を使い始めた。新型ポメラDM250を使い始めたのは、覚えて無いのに忘れられない、2022年10月17日の事である。

───新型ポメラDM250、通称ひまわり。

女神様から授かった魔法の筆記具新型ポメラを、僕たちの間では「ひまわり」と呼んでいる。文字入力以外何も出来ない。なのに使い始めると手放せない名機であった。こいつ…動くぞ。ひまわりの漢字変換は賢くてノートPCと何ら変わらない。だから、ひまわりを使い始めてからというもの、PCの画面を見る場面を極力抑える事に成功した。ちなみに、電気紙芝居を見る習慣などは既に無い。

───僕の視力が上がったよん!。

僕の視力の向上は、友人にとって何者にも代え難きビッグニュース。これは絶対泣くやつだ。僕の誕生日がもう少しだけ早ければ、友人に伝える事も出来たのに…。1万パーセント喜んでくれるのに。嬉しいのに更に瞼が腫れ上がるのも不思議です。

───これぞまさしくポメラのおかげ。

液晶画面を凝視するお仕事の皆様。これはあくまでも個人的主観です。テキスト入力の場だけでもポメラに切り替えると良いかもデス。目の奥の痛み、目が重い、目ん玉を取り出してザバザバ水で洗いたい。そんな衝動から僕は解放されました。ひまわりは僕らにとっての宝物。僕から言える事はそれだけです。

───読めてますか?、届いていますか?。

親愛なる友よ、49日まではこっちにいるよな?。僕の視力が上がったよ。祝いじゃ、祝いじゃ。今からおうどん食べに行こ。友人の形見を背負ってセルを回す。目的地は本場讃岐のうどん店である。免許センターから30分ほど掛かる場所。空は今にも泣き出しそう。雨が降るまでには到着したいものである。

───今からうどん屋行くでぇ〜!、聞こえてっか、コノ野郎!!!。

うどん屋に到着する頃、鼠色の空が青空に変わった。

彼女らしい返事だった。

コメント

  1. 凄い!凄い!、やかましいくらいに喜ぶ姿が目に浮かびます。本当に良かったですね。目の見えない生活はバスを降りるだけでもコケたり、駅の階段をまごついてると押されて階段を転げ落ちたり、人にぶつかってしまうともう既に立ち去って誰もいない空間に「ごめんなさい」と何度も頭を下げて謝っていたり、更に自分が向いてる方向がわからなくなって迷子になったり。生活の全てが不便な事だらけなのに一度も泣き言も愚痴も言わなかった。そんな人の過剰な心配は大好きな友人を同じ目にさせなくなかった…それだけの単純で重要な理由だったと思います。雉虎さんの目の改善、僕も涙が出るくらい嬉しいです。

    • マコトさん、ありがとうございます。
      僕は白い杖の事を知るまではやんわりとお断りな感じでした。メールにびっちり医学用語の大行進で、もしかして…この人、医者?。そんな気にもなりました。ブロガーですもの、当然、お返事を書くのですが、難易度が高過ぎてお返事に苦戦したのも楽しい想い出。学者になったり、お母さんになったり、無垢な少女になってみたり…本当に素敵な友人でした。本場の讃岐うどん、一緒に食べたかったです。

  2. あーよかった^ ^って
    喜んでくれてる。
    きっとこれからも
    サプライズがあるような
    気が
    する。

    • 今まさに、
      壮大なサプライズに巻き込まれる予感がしています。
      壮大すぎて頭の整理をしているところです(笑)

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