パーカーとフーディー

パーカー猫
小説始めました

 “死語”という言葉がある。

「おじさん。今は、そんな呼び方しないよぉーwww」

「……そ、そうなん?(汗)」

「新しい言葉がどんどん出るから。おじさん、覚えられないでしょwww」

「新語ばっか使ってさ。お前、みどりの狸だろ?www」

 ジジイの日常はそんなのばかり。その言葉、どこの方言? そう思うのもあれば、新商品の名前だと感じる場面も多くなった。

 歳を重ねる程に、それが加速度的に増えてくる。そのうち日常会話が成立しないかも? そんな恐怖すら感じ始めて、今日もサヨリは元気です(笑)

───からの“パーカー”の話。

 チャリで疾走する友人の娘に手を振った。はははは……まだまだ青いな。ビュンと、僕の横をすり抜けて、Uターンして戻ってきた。どうした、どうした?。無駄に元気だ(笑)

「おっちゃん、ひさしぶり(笑)」

「どこ行ってんの?」

「父ちゃんに呼ばれて、家、戻ってる」

 それは、一分一秒の勝負だな。だったら、とっとと家に帰れ。オヤジに大目玉喰らうぞ? アイツ、昔っから怖いもんな。それにしても、いいお嬢さんに育ったものだ。つい昨日まで、ヨチヨチ歩きだったのに。嫌われる前に機嫌取りでもしておくか……。

「その赤いパーカー似合ってるな。ユニクロか?(笑)」

「ありがと(笑)でもこれ、ユニクロちゃうで。それとフーディーな! 父ちゃんも同じこと言よったわ。若い子らに笑われるから覚えとき」

 パーカーはフレディ……そうなのか……別の意味で悪夢だな。でも、フレディだから覚えられた。エルム街のフーディーで覚えました(笑)

「フレディ? 今、JK界隈では、パーカーをフレディつーのか?」

「フーディー! フ・う・ディー! 分かるぅ? “レ”は要らない」

「フーディーね……。よし、覚えとく(笑)」

 覚えられねぇ!

 覚えられねぇから、ポッケに指を突っ込んで、スマホに小さくメモを残す。

 小説を書き始めてからこんな場面が多くなった。言葉の変化に気付く場面が多くなったと言うべきか。はっきり言って、僕の記憶はそんなにもたない。“はっはーん”と言ってすぐに忘れる。

 だから、メモした事実だけを記憶する。

 長年使い続けた言葉を急に変える事は難しい。だってそうでしょう、パーカーですよ? パーカーだもの。幼少期、少年期、青年期、成年期、からの下り坂。

 そんな半世紀、ずっとパーカー。マジすか学園のネズミさん。渡辺さんの頃もフーディーだっけ?

 気になってウィキで調べてみると、“常にパーカーと黒いタイツを着用”との記載があった。あの頃までは、パーカー表記でまかり通っていたのは確実である。オジさん、世界線がズレたかと思ったぞ(汗) マンデラエフェクトは免れた(笑)

 忘れぬうちに世話女房(ポメラの辞書)に記録する。“ぱーかー”と入力すると“フーディー”の候補が表示されるように。

 折角だから、小説キャラの誰かに着せよう、あの赤いフレディを(笑)

コメント

  1. 今からフーディーと呼べと言われても、今から母親をママと呼ぶくらいのハードルがあるんだけど…。 それより、フードを被ったサヨリさん可愛いなぁ。ヒマワリの待ち受けが季節はずれになったから、今度はサヨリさんにしようっと(笑)

    • 可愛い写真に撮れました。
      待ち受けに使ってもらえたらサヨリさんも喜びます(笑)

  2. スパッツも履かせて〜^ ^

    • ブルマにしよっか?(笑)

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