とてもお安い讃岐うどん店に連れて行かれた
───え? 大きなキツネとうどん二玉、お代はたったの360円とはこれ如何に? 今日は若い衆との現場であった。基本、昼飯の店は彼らに任す。だってそうでしょう? 若い子らのお昼の生き甲斐を奪ってはいけない。飯ぐらい好きにしなさい。ワガママな老兵は嫌われるからね。僕はいつでもそのスタンス。奢らないけど(汗) ハンドル片手に安いうどん屋に連れて行ってくれると言う。もう一人に「美味いのか?」尋ねると、「味は普通です」と意味深な返事であった。そっか、そっか、〝期待はしないでね〟という意味で受け取った。大丈夫じゃ、うどんが不味くたって死にはしない。 現場から車で五分。二車線の細い道路。向かって右側に...