書きかけのストーリー
2週間前の夜、サヨリが去った雨の夜。僕は小説の続きを書いていました。水曜日は〝飼い猫信長と野良猫家康〟の更新日だったので、サヨリを僕の隣で寝かしつけて、その続きを書きました。手を伸ばせばいつだって、小さな頭に手が届く。早くこれを書き終えて、大好きなちゅーるを食べようね(笑) そうやって、僕は執筆ゾーンに入りました。 とても静かな夜で、サヨリの寝息だけが聞こえていて、その寝息さえもが静かになって、ここで一息。さぁ、ちゅーるを食べようか?……僕の隣のサヨリには、もう呼吸する力さえありませんでした。いつもの可愛い寝顔そのままに、サヨリはこの世を去りました。ゼイゼイと息を荒げて苦しんだり、死に際に声を...