金曜日(小説の話)

気合入れのグレンラガンで、まさかの情緒不安定?!

金曜日は小説の話。  新作は、バカでいいから勢い欲しい! 根拠も理由もなくていいから、なんかこう……アツいお話しに仕上げたい。ワケもなくアツいといえば、バカっぽいけど心震えるのは、僕の中では天元突破グレンラガンしかあり得ない。十年以上も見てないけれど、気持ちだけでも盛り上げよう。そんなぶらり散歩気分で視聴したのが悪手であった。こんなことになるだなんて……最悪の一手だった。  天元突破グレンラガンは、2007年にTV放送されたロボットアニメである。制作はエヴァのガイナックス。そのログラインは、少年が仲間と共に成長しながら人類を救う物語。昭和の熱血根性とロボットアニメを合体させて、笑いを散りばめた...
木曜日(雑談)

サツマイモの根出完了!

木曜日は雑談の日。  去年、相棒からサツマイモをもらった。 ───水でしっかり洗ったから……。  そう、土を洗い流したサツマイモの発芽率は極端に落ちる。だが、温存しておいた二本から芽が伸びる。天を突くように、勢いのある芽であった。詳細は、去年書いた記事のとおりである。  これで可能性はゼロではなくなった。でも不安は残る。二年越しの越冬でサツマイモにできるのか? このまま枯れてしまうのか? サツマイモの芽出しに幾度も失敗した僕が故の不安であった。とはいえ、事務所の中では寒かろう。何よりも、今日も元気なサヨリにいたずらされても怒れない。  安全を考慮して、猫の食器セットが入っていた箱の中でサツマイ...
水曜日(猫の話)

謎のミミズ腫れ

水曜日は猫の話。  人は問う……。  己とは何か? 命とは何か? 宇宙とは何か? そして……猫とは何か? それに明確な回答を示した者はいるのだろうか? 高名な学者でさえ、今でも難解な問題であろう。すっと家庭に潜り込み、人をしつけ、意のままに人を操る。それに気づかぬまま、人は日常を繰り返す。猫とは永遠の謎なのかもしれない……。 ───なんでなん!  我が家に愛猫サヨリが潜入したころ、僕は謎のミミズ腫れに悩まされていた。目覚めると、決まって右腕の肘から手首にかけて10センチほどのミミズ腫れができているのだ。ジンジンして焼けるような痛みで目が覚める。定期的ではないにせよ、数回続くと不安にもなる───...
火曜日(レビュー)

サッポロ一番 塩とんこつラーメンに胸騒ぎ

火曜日はレビューの日。  僕は豚骨ラーメンが食べたいですよ!  今の気分は、あっさりしたやつ。喜多方風とか、熊本風とか、そっち系の店もある。あるにはあるけど、バイクを飛ばして小一時間。15の夜でも遠いじゃん? そこまでして行きたくないじゃん! そんな、ぶらり散歩気分で三日ほどが経過した。相変わらずのフットワークの重さである。でも、そろそろ……うまかっちゃんでも買おうかな?  そんなことを考えていると───お荷物です! 事務所にゆうパックがやってきた。段ボールを開いてみると、いろんな食べ物が入っている。ありがてぇー!!! キンキンに冷えたビール。悪魔的! それを、握りしめたカイジの気持ちがよく分...
月曜日(畑の話)

何よ、あの女?!

月曜日は畑の話。  きゅうりの種がようやく芽吹いた。プチトマトと中玉トマトの芽も顔を出す。発芽を確認したのは三月末のことであった。マルナカで買ったきゅうりの苗は順調である。だから、きゅうりで焦る必要などまるでなかった。きゅうりで失敗した経験がない。その成功体験が、僕を大船に乗せていた。そう……いつだって、きゅうりの苗など余るほどできるのだ。育つはどうかは別だけれど……。  根拠なき自信から、きゅうりのポットをコンテナから出す。コンテナを空にしたい気持ちが強かったからだ。よーし、いい子だ(笑) それを、植え付け予定地に並べて置いた。あとは、本葉が出るのを待つだけだ。任務終了だ! ヒューストン。こ...
日曜日(ブログ王スピンオフ)

昭和喫茶、来夢来人

「あれ? ツクヨは?」  じいちゃんが俺に向かって声をかけた。ツクヨを探して辺りをキョロキョロと見まわしている。 「ツクヨは、アケミたちとタピオカ飲みに喫茶に行ったよ。今日は畑に来ないよ」 「タビオカ?……ってのが流行っているのか?」  ツクヨが来ないと知ると、じいちゃんは残念そうな顔をした。 「タビじゃなくてピ! タ・ピ・オ・カ。なーんか、女子の間で流行ってるらしい……知らんけど。そういえば、あの来夢来人ライムライトって喫茶店。ずいぶん昔からあったらしいね?」  俺もタピオカの話を詳しく知らない。それよりも、ずっと昔から存在する喫茶店の歴史を俺は知りたくなった。 「来夢来人か……。先代の現役...
土曜日(ショート・ショート)

マロカン(弐)

「お父ちゃん。小五郎ちゃん……今日、お店に来なかったね……」  恵子は店の暖簾を片付けながらため息をつく。 「どうしたんだろうねぇ、小五郎さん。昨日は今日も来るって言って帰ったのに……」  食器を片付ける洋平も心配げだ。 「昨日、恵子があんなことを言ったからかな?」  恵子は昨夜の態度に後悔を感じていた。恵子は思う。もっと優しくすればよかったのにと。 「そんなことはないだろう……小五郎さんにだって、小五郎さんの都合があるだろうし……もしかしたら、昨日の約束だって、忘れちゃったのかもしれないよ。ああ見えても小五郎さん、今年で百歳だからね」  厨房で食器を洗う洋平は、優しい声で恵子をなだめた。 「...
金曜日(小説の話)

ブログ王、ゆいの原点はせいこママ

金曜日は小説の話。  長編小説未経験の人類代表ただのおっさん原作。のんちゃんのブログ王で反響が大きかったエピソード。それが〝007 ゆいとのん〟でした。女子高生視点描写に注目が集まったようです───アイツの背後にゴーストライターがいるらしい……そんな噂が広がったとかなかったとか。まことしやかにリアルな世界で囁かれました。  どうやって書いた? あれ。ほんと、あれ。どうやって書いたのでしょう? もう一度、あれを書けと言われたら、再現できる気がしません(汗)  でも、一発書きではありません。何本も書いて相棒に読んでもらいました。その中の一本目。それを今回は掲載しようと思います。本作と違って設定も別...
木曜日(雑談)

アスパラガスを生で食べるという贅沢

木曜日は雑談の日。  今日は、自分で栽培したアスパラガスを存分に自画自賛しようと思います(笑)  皆さんは、アスパラガスと聞いて何をイメージされるでしょうか? 僕が真っ先に思い浮かぶのは「喜んでぇ~」でお馴染みの、居酒屋のベーコン巻きです。カリカリに焼き上げたベーコンが織りなす濃厚な脂味と、その後で口に広がるグリーンアスパラの爽やかさ。バターやチーズを絡めれば、ピザやパスタを生んだヴェネツィアの風すらも感じさせることでしょう。  シンプルに塩や醤油だけでも満足度は高い。そんな意味でも、和風、洋風、中華風……全ての料理に合う資質を持っている。それが、アスパラガスの魅力なのです。日本全国で繰り広げ...
水曜日(猫の話)

コタツ恋しき冬も終わり

コタツ恋しき冬も終わり……か?  水曜日は猫の話。  事務所の室温が20度を維持し続けている。日が沈み外の気温が下がろうとも、鉄筋コンクリート造の建物は夜の室温が高くなる。そんな性質があるのだろう。夏になると嫌でも体感できるのだけれど、室温32度を超えた記憶がまるでない。そんな意味からも、この部屋は割と快適だと思っている。  狭いコタツで冬を過ごした愛猫サヨリも、室温の高さに乗じて室内でウロウロしている。つーか、気に入った場所を見つけては転がっている。床、デスク、コタツの天板、リクライニング。ノマドワーカーのように移動を繰り返しながら、気がつけば僕の膝の上───お前、絶対に太ったろ?……僕の太...
火曜日(レビュー)

ホワイトアスパラを贅沢に使いすぎた焼きそば

火曜日はレビューの日。  3月28日(木)に収穫したホワイトアスパラをその日に食べた。だって、そうでしょ? 魚でも野菜でも、うどんでも……こういうのはね、新鮮だったら100パーセント美味しいものだ。先日のアスパラガスの豚バラ肉巻きが旨くて旨くて恋しくて、あの食感をもう一度。そんな懐メロ気分で調理を始めて、今日もサヨリは元気です(笑)  結論から言おう……失敗だった……。  豚バラ肉を買えばいいのに、半額だった豚のコマ切れ肉が失敗の原因だ。短いんだよ、肉がっ! ホワイトアスパラが太くて全然巻けない。そんなこともあろうかと、半額ベーコンだって買ってある。覚悟しやがれ、巻いてやる! やっぱりホワイト...
月曜日(畑の話)

ホワイトアスパラガスの収穫

月曜日は畑の話。  3月28日(木)に畑にちょいと顔を出した。3月24日(日)ぶりである。4日も空けたのは長雨が原因だった。昨日は晴れたが仕事で行けず、今日の午後から雨マーク。行きたくないけど、行くっきゃない! 僕には行くべき理由があった。マンバ(高菜)とアスパラガスが気になったのだ。今のうちに収穫しないと、せっかくの野菜が無駄になる。30分だけ畑に寄ろう。  そんなぶらり散歩気分で、畑を見渡すとマンバは収穫時期に入っていた。マンバを収穫すると、レジ袋がパンパンになった。上出来だ。その横で、畝の上を九条ネギが独占している。ネギ坊主は春の準備を始めていた。ついでに九条ネギも採って帰ろう。このネギ...
日曜日(ブログ王スピンオフ)

ブログのアクセスを増やす方法

ゆきは密かに目論んでいた───静かに……その時を待っていた。わたしはブログの女王になるのよ……と。そう、新たなる自分を目指して、己の可能性を信じて、ゆきは高校デビューを画策していたのだ。  公園の桜の木の下で、それをアケミに語るゆきの姿があった……。ぽかぽかとした春の日差しに桜の花は満開であった。 「マ、マ、マジでぇ~! 私、ゆきちゃん応援するよ」  ゆきのビジョンにアケミの鼻息が荒くなる。アケミの瞳は、子どもがおもちゃを手にしたような、ギラギラした眼差しであった。 「だったら、これからサヨちゃんのライバルね!」  ゆきのブログに便乗して、アケミは遊ぶ気満々なのだ。 「そんなんじゃないわよ、ア...
土曜日(ショート・ショート)

マロカン(壱)

───私は今年で紀寿を迎える。  共に時代を生きた人々は、すでにこの世から姿を消した。紀寿と言えば百歳なのに実感がまるで湧かない。すでに女房と息子は他界した。女房は九十三歳。息子は八十歳で天に召された。人として、ふたりとも長く生きられたと私は思う。人生なんて、それだけ生きれば十分だ。生きれば生きるだけ、長く辛い日々が続くのだから。年老いた動けぬ体で楽しいことなど何もない。長生きなんて先への不安が募るだけなのだが、私の事情は少し違った。  五十歳を過ぎてから、私の見た目がまるで変わらないのだ。身体能力も変わらない。肉体労働だって普通にできるし、私の勇者も朝日と共に立ち上がる。私の意思に逆らって、...
金曜日(小説の話)

百歳なのに老いない男の話

金曜日は小説の話。  僕が相棒と小説を書き始める半年前。僕とタッグを組んでいたのが友人だった。まだ、コロナ禍でお先真っ暗だった頃。友人に僕が考案したあらすじがあった。結果的に、この物語はとん挫した。簡単に言ってしまえば、友人が僕の身を案じたからだ。それほど、僕は触れてはいけない部分に首を突っ込んでいた。全てが僕の空想であるのだけれど、その可能性が否定できない、ひと言で言ってしまえばSFであるのだけれど、政治経済を巻き込んだ陰謀論に近い内容でもあった。それをぼかさず友人に伝えた。そりゃ僕でも、一旦ストップさせると思う。とにかく、時期が悪かった。  そして今、相棒と手を組み僕は処女作を書き上げた。...
木曜日(雑談)

ヘンリー・ヘンダーソンVSゲンちゃんうどん

木曜日は雑談の日。だから、今回も作文の練習をしようと思う。僕にはゲンちゃんうどんのキャラがあるから、有名人がお客さんに来たら? そんなイメージで書き進めてみよう。今回は、SPY×FAMILYのヘンリー・ヘンダーソン先生で(笑) ☆☆☆☆☆☆☆  凛とした面持ちで紳士は食事をしていた。その厳しい眼差しは客たちへと向けられていた。名門イーデン校の教師たる者、パスタではなく庶民のうどん。エリートたる者、庶民の生活をも知らねばならない。セルフうどん店を選んだ彼には、そんな目的があったのだ。そして、客の中にエレガントボーイを探し出すのは、彼のささやかな楽しみでもあった。彼の名は、ヘンリー・ヘンダーソン。...
水曜日(猫の話)

うちの老猫、カリカリ復活!

水曜日は猫の話。 「ごわぁ~ん!」 「また食うの?」 「ごわーん!」 「腹……壊すぞ?」 「ごわーーーん!!!」 「吐くなよ」 「わん!」 「おめぇーは、犬か?」  解ってんだか、解ってないのか? 何故だか猫との会話が成立している。愛猫サヨリが大飯ぐらいになってから、そろそろ一年が過ぎようとしている。あんなに食が細くて、何軒も食べられるものを探してスーパーを梯子したのに。パウチを沢山食べるようになった。とはいえどもだ……これから気温が上がるとちと困る。だって、そうでしょ? パウチって、あれだ……お皿に出したら腐るから。もしも残して、仕事の間にそれを食べたら……腹を壊すに決まってる。それはとても...
火曜日(レビュー)

おやすみ子猫 レオ

火曜日はレビューの日。  土、日、月、火。今回の雨は長く続いた。せっかく膨らんだ桜のつぼみも、この雨で引っ込んでしまったようである。とはいえ、久々に空を照らした太陽に日照時間の長さを感じる。何だかんだで季節はもう春でした(汗)  仕事帰りに愛猫サヨリの晩御飯。その準備をしに事務所へ行くと、大家さんからゆうパックを受け取った。カップ麺に焼きのり。そして、お茶にフカヒレ?!……フカヒレって、ナイナイのゴチでしか見たことないやつ! 沢山の荷物の中、裏地がてんとう虫柄の小さな袋に目が留まる。その中にあった愛猫と同じ柄の子猫が寝ているパッケージ───あら可愛い(笑)  その前に、うちのニャンコのご飯です...
月曜日(畑の話)

野菜の種の芽が出ない

月曜日は畑の話。  3月13日(水)───もう春ですねぇ♪な青空の下。もう三月も半ばだから、イケるだろ? イケるっしょ? そんなぶらり散歩気分で畑に夏野菜の種をまいて、今日もサヨリは元気です(笑)  今日はですね、きゅうり、ナス、トマト、カボチャ、スイカ、トウモロコシ……うちの畑で定番の6種をお見舞いしてやった(笑) それと、成功例を一度も見せないメロンも頑張る。今年のメロンは趣向を変えてプリンスメロン様にした。どうも網目模様のメロンから、僕は毛嫌いしているような気がして(汗)  種は直まきせずにポットに植えた。それは、去年の失敗から得た教訓である。なーんかねぇ、畝の中にハキリムシがいるような...
日曜日(ブログ王スピンオフ)

仮面ライダー運動会

5月の第3日曜日。  雲ひとつない青空の朝。アヤ姉は忙しかった。とても、とても、騒がしかった……てか、喧しいんじゃ! 日曜だってのに、オトンを交えた大騒ぎには理由があった。今日はツクヨの運動会なのだから。てか、俺の朝飯まだかいな……?  田舎の小学校の運動会は家族を交えて行われる。うどんにタコ焼き、焼きそばにポップコーン……縁日のように屋台まで立つのだから、さすがの俺も「昭和かよ?」って、ツッコミのひとつも入れたくもなるのだが、俺にも運動会の出番があった。オッツーが仮面ライダーに扮してヒーローショーを行うのだ。アケミとゆきの進行に従い、ライダー姿のオッツーが主役を張る。俺と桜木はショッカー隊員...