───どう見ても雑草じゃない。
何度見返しても雰囲気が違う。雑草チェックにマナーレーダーの反応が止まない。「平林都先生!、これはもしかしてジャガイモの芽だと思っていいですか?」───「思っていいですかじゃない!、そう考えてもよろしいでしょうか?、だろっ!───やり直し!」
───小芝居である。
大自然の中の小さな宇宙、畑で起きた小さな変化に脳内麻薬が止まらない。スマホからGoogle先生を召喚させると、ほぼほぼジャガイモのようである。そっか、そっか、勝手にジャガイモ生えてきたか…トマトの悲劇のあの場所に。
───さてどうしよう?。
ジャガイモの後にトマトを植えたら立ち枯れた。この場所でトマト1個も採れてない。あの惨劇からネコブセンチュウの恐ろしさを心臓に刻んだ。いわゆる連作障害である。ナス科の後にナス科を植えるとそうなるらしい。
山でも、森でも、林でも、自然界では毎年同じ植物が同じエリアで花を咲かせる。なのにどうして?。連作障害の四文字がナスカの地上絵くらい謎である。竹の子だって、松茸だって、トリュフだって同じ所で採れるでしょ?。僕らの野菜だけが違うなんて不公平感半端ない。だってそうでしょう?、本仮屋ユイカとそこに愛はあるんか?くらい違う。
同じ事を繰り返すのは愚の骨頂と言うけれど、ニョキっと1本突き出た若葉。そこに一瞬、蘇った波平の青春が見えた。折角出たのだから育ててみますか?。この愚行、サザエもフネも許すだろう。「えー!」っと言うのはマスオだけ。ならば続行なのである。マスオだけなら問題ない。
───今からここを試験場とする。
盛大に前回の謎の雑草も吹き出ていて、ホワイトクローバーも生息している。だったら放置で決まりでしょ?。努力に運をかけ合わせてたら奇跡が起きるかも知れないし。つまり、僕らのゴールは夏休みの終わりじゃなかった。エンドレスエイトの観察日記にまだまだ続きが書けそうで、サヨリは今日も元気だよ。
棚ぼたで芋が取れたら尚ラッキー。肉じゃがに、フライドポテトに、浴びるほどのポテトサラダを作ってやる!。その後には秋トウモロコシで土壌をリセット。もうね、軽く土を掘ってみたのだけれど、良い色の土が出来ていて、そこは足元に広がる大宇宙なのです。ジャガイモが出来るかどうかは二の次で、この夏から温存していたら小さな種芋も急遽追加。
───また怒られるなぁ。
この記事が自家菜園の達人やプロ農家の目に留まると、ナス科の後作にナス科の愚行なものだから、「あんたバカぁ」ってアスカみたいに思われるのだろう。とは言え、この件に関しての出費はゼロである。加えて土地も来春まで寝かせるつもりだったのだ。失敗しても僕への経済的および精神的損害はゼロである。
何が言いたいのかと言うと、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。素人のお遊びだからと暖かい目で見守って頂ければ幸いです。
そうそう。
玉ねぎトレイの不織布を外すと、アイドルじゅんこ・ももえ・まさこの苗が見る見るうちにシャキッと立ちました。元気が無いように見えたのは、どうやらお日様不足だったようです。セルトレイ128穴×3枚、その全てが発芽したワケで無いのだけれど、これなら余るほど作付け出来る事でしょう。
コメント
竹の子、松茸、トリュフと、僕らの野菜との不公平さ‥。同じ科だと吸収する栄養も、発生しやすい病害虫もかぶるから、育てた後に残る土壌中の成分や微生物が偏り障害が出る、それは、わかるけどあの子達は何故?って。確かにねぇ。まず、竹の子は地下茎の節にある芽から生えて、地下茎で繋がってるから、竹が光合成で作った栄養を地下茎からもらえます。松茸とトリュフは菌根菌で、植物と共生してます。栄養のもらい方が違うんですよね。連作障害は引き起こす原因が揃わなければ、ならないとも言います。米ぬかや牛糞で、土壌のバランスが良くなったかもしれないし、今後、楽しみですね(笑)。こちらは先日の台風の被害で、昨日から友人の家の片付けの手伝いして、帰ってから自分の畑を直してます‥。今は、息抜きに休憩中。もう少し頑張らないと!です。
台風のお片付けと畑の作業お疲れ様です。
トマトの一件で連作障害にビビっていますが、せっかくなので一冬様子を見ようと思います。後先考えずに見切り発車したので芋を掘って玉ねぎを植え付けてから夏野菜の土の準備の予定です。けれども考え始めたら頭の中がこんがらがってら来ました(汗)。
サザエとフネが許しても
サイコパス堀川くんが毎日見に来てそう。
堀川くんならあり得そう(汗)