のんちゃんのブログ王〝013 後悔〟
013後悔 「ふ~」 今までの秘めた願いをメールに書いて、サヨリに飛ばした数分後。部屋の片隅でうつむきながら、のんは大きなため息をついた。勇気を出したお月様への願いごと。のんはそれを心から後悔していた。サヨリへの初めてのおねだり。月に手を伸ばした自分が、急に怖くなったのだ。 ☆☆☆☆☆☆ なんかねぇ、書いちゃった。 なんかねぇ、おねだりしちゃった。 いつか、あなたの小説が読んでみたいの。 それをずっと言いたかったの。初めてあなたのブログを見た日から。消えちゃったけど、カブトムシが炎上したころから思ってた。自分では気づいていない、隠れたお月様の才能を。わたしは、ずっと伝えたかった……。...