おしぼりショック!
あるべきものが、そこにない……。 その現実に直面したら、アナタは何を思うのでしょう。僕にとって、それは耐え難きショックでした。きっと多くのお客さまが、僕と同じ衝撃を受けたでしょう。あてどなくさまよいながら、店内を探し回ったのに違いありません。少し不機嫌な顔つきで、店員さんに尋ねたりもしたのでしょう。「ここにあった、アレは?」「もう……ありません」 おしぼりですよ、おしぼりです。紙のじゃなくて布のやつ。夏は冷たく、冬暖かいおしぼりで、汗にまみれた顔を拭ぬぐう。それは女性に嫌われる、オヤジのキモい行動上位ではあるのだけれど、そんなお昼休みのひと時に、小さな幸せを感じる人もいるのです。たかが、おしぼ...